今よりも薄毛になりたくない、もっと抜け毛を減らしたい、そう思っている人は普段の食事には十分に気を付けているのではないでしょうか。
だけど、なかなか効果は表れず、薄毛対策には、何をやったらいいのかよくわからない、なんて思っていませんか?
実は、薄毛対策はとっても複雑な問題が絡み合って頭皮ダメージにつながっていることがほとんどです。つまり、単純に髪に良い食べ物をとれば抜け毛が減って、薄毛も改善できるというわけではありません。
もっと細かい部分で注意するべきことがあるのです。でも、普段の生活にちょっと気を配るだけでかなり効果が出て、抜け毛なら1カ月もあれば効果を実感できるくらいなんですよ。
いろいろまとめてみたので、是非とも女性の薄毛対策に役立ててくださいね。
薄毛知らずの髪が育つ頭皮環境とは
現在薄毛ぎみであったり、抜け毛が多かったりしている人は何らかの頭皮ダメージがあるということなんですね。
- 毛穴のつまり
- 頭皮の乾燥
- 頭皮が炎症している
以上の3つの状態のどれか、もしくは全部が当てはまっているせいで、頭皮がダメージを受けて健康な髪が生まれにくくなってしまっているのです。この3つのダメージを改善していくのが必要ですが、さまざまな方法があります。
まずは、それぞれのダメージを治して健康にしてくれる基本的な改善方法から紹介します。
毛穴のつまり:シャンプー選び
ミントやメントールなど刺激のあるシャンプーは控えましょう。またフケやかゆみ予防など強い成分が入ったシャンプーや高級アルコール系シャンプーも控えてください。
理想は、弱酸性アミノ酸シャンプーです。それほど安くはないですが安心して使えるので、正しいシャンプー方法で使ってください。
頭皮の乾燥:血流アップ
頭皮が乾燥をしているのは、血流が低下していたり、栄養が不足したりといったことで、頭皮環境が悪化しているとよくいわれます。
頭皮マッサージをするとよいとか髪に良い栄養をとるようにしましょう、とか言っているのを見かけますが、その前に基本的なことが最重要です。
睡眠不足はNG!寝不足の頭皮
寝不足している人の頭皮はがちがちに硬いことがほとんどです。睡眠不足の人は頭皮が硬くなって血行が悪くなっています。まずはよく眠るようにしてください。
運動不足もNG
頭皮の乾燥は血流不足からもきています。毎日ではなくてもいいけど適度にカラダを動かすようにしましょう。また、パソコンをよく使う人は目や頭を常に使っているので頭皮が乾燥しやすいので、なるべく夕方以降はブルーライトを控えるようにするのがいいですよ。
頭皮の炎症対策:生活改善
頭皮の色って自分の目で見てもよくわかりません。しかも頭頂部は赤いけど後頭部は青みのある肌色・・といったり、頭皮の場所によって色が違います。
できれば、頭皮全体が青っぽい肌色が理想なんだけど、大概の女性はおでこに近いあたりの頭皮からうっすらと赤くなっている人が多いです。ストレスもありますが、ほとんどの方が炎症が原因です。
炎症を起こしている人は、まずは、頭皮に刺激をきたしていることをすべてやめることからはじめましょう。シャンプーを検討したり、寝不足の改善や・・といった基本的なことはすぐにやってください。
毛染め・カラーの頻度はおさえる
美容院でブリーチやカラーリングを繰り返していませんか?毎回追加料金でオーガニックのトリートメントを使って保護しているから大丈夫、なんて言っている人もいるけど、やっぱり、髪に薬剤を使っているのには変わりないのです。
なるべく頭皮に刺激をきたすようなことは絶対にしないで、とは言わないけど、少なく少なくしてください。
脳をやすめるのも
頭皮の炎症が起きている人は、まずはどうしたら、頭皮がやわらかくなるかな?ということを実践していきましょう。
普段の生活が忙しくてストレスを抱えている人は、リラックスして脳をやすめる時間を毎日つくるだけでも頭皮の炎症が和らぎます。
頭皮が炎症している場合、改善するには数カ月かかりますが、継続していくと必ず健康な髪になっていくので是非とりくむといいですよ。基本的なことをやって、さらに食事にも注意するとよい効果を生み出せます。
髪に良い食べ物はなに?悪いものは?
髪に良い食べ物ってどんな食品なのでしょう?結論から言うと、栄養バランスが整っている食べ物のことです。
具体的に言うと次にあげるものです。
髪に良い栄養素
- タンパク質
- コラーゲン
- 亜鉛など
- ビタミンやミネラルを多く含んだ野菜類
髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質で、体内で作られないので適度に毎日外からとらないといけません。
しかし、肉類には脂肪分が多く含まれるので良質のたんぱく質をとるには魚類や卵の白味が良いです。また、亜鉛が不足するとケラチンの合成がうまくいかず、抜けやすい弱った髪になると言われているので亜鉛も必要です。
ビタミン類も体内で作られないので、良質の青物野菜から毎日摂りたいところです。ビタミンB2やB6は皮脂の分泌を抑制し、皮膚の新陳代謝を促す作用があります。
ビタミン類の効果
緑黄色野菜に多く含まれるビタミン類は人間が生きていくのに必要な作用を助けてくれる効果がたくさんあります。
たんぱく質は割と手軽にとれるのでほとんどの人がよくとっているのですが、実際には髪のもととなる材料がたくさん入ってきても、髪の毛になるまでの合成や代謝を促す力の素が足りないためにゴミになってしまっている状態の人がたくさんいるのです。
ビタミン類がちゃんととれていると髪の悩みはもちろん、病気やストレスにも強いカラダになってくるので、体全体の新陳代謝があがり、シワやシミもできにくく肌も若々しくなってきます。
ビタミン類の作用一覧
人間が健康に生きるためには、三大栄養素である炭水化物・タンパク質・脂質はが必要で、この三大栄養素の代謝を助けるのがビタミン類です。
ビタミン類が不足すると消化や代謝に問題が出てくるので、風邪をひきやすくなったり、治りにくくなったり、疲れがなかなかとれにくくなったり、とハッキリとは見えないながらもじわじわと障害がでてきます。
外からでしか補えない栄養素なので、普段からこまめに補給したいものです。どんな働きがあるか?について、ビタミン類の作用の一覧表でチェックしておきましょう。
栄養素 | 効果 | 主な食品 |
ビタミンA | 細胞分裂を正常化して頭皮の健康を保つ | 緑黄色野菜、レバー、うなぎ |
ビタミンB2 | 皮脂分泌を抑制、皮膚の新陳代謝を促す | レバー、卵、大豆、乳製品、緑黄色野菜 |
ビタミンB6 | 皮脂分泌を抑制、皮膚の新陳代謝を促す | カツオ、イワシ、レバー、ナッツ類 |
その他B郡 | 細胞の代謝を促進、毛母細胞の細胞分裂を活発化、疲労回復 | レバー、魚介類、肉類、卵、緑黄色野菜、豆類、玄米 |
ビタミンC | コラーゲンの生成を助けて血管や頭皮を丈夫に | 赤・黄ピーマンやアセロラ、レモン、野菜類 |
ビタミンD | 毛細血管を広げる働き、血液循環 | カタクチイワシ、煮干し、日光 |
ビタミンE | 毛細血管を広げる働き、血液循環 | ナッツ類、植物油、魚介類、ごま |
たんぱく質など髪の元になる栄養素をとりがちですが、ビタミン類が足りないと、材木があるのに大工さんがいない状態と同じになってしまいます。
せっかく摂ったたんぱく質がゴミにならないように、毎日適度にビタミン類を取ることで、髪によい食べ物として有効活用されるのです。
髪に悪い栄養素
現代人は栄養過多ぎみの人が多く、特にコレステロールや中性脂肪が多すぎの食生活になっている人が結構いるので中年時期からの女性は注意しないといけません。
- 脂質
- 糖分
- 添加物を多く含む食品
オリーブオイルなどオメガ3系の良質な油は積極的にとったほうがいいですが、トランス脂肪酸など植物油系の脂質は極力抑えたほうがいいです。
微量なら問題ないですが、ジャンキー類食品やお菓子類のほとんどに使われていて、日常的に摂取してしまいやすいです。なるべく手料理で余計な脂質や糖分の摂りすぎに注意してください。
余分な脂質は頭皮の代謝を妨げますし、糖分の摂りすぎは内臓脂肪への心配が大きいので、いいことがありません。
添加物が人間の体によくないことは誰でも理解できますが、現代では添加物が入っていない食品を探すほうが難しくなっています。常に自分で厳しい目をもって食品を選んでいきたいものです。
なるべく天然に近い形でビタミンを補給する
糖分も少なくビタミン類が豊富に含まれる天然の緑黄色野菜を正しくとるためには旬の野菜を選んだほうがいいです。
スーパーには年中トマトやきうり、なすやほうれん草などが並びますが、本来はトマトやきうりは夏に育つもので、なすは夏の終わりから秋にかけて・・という具合に季節ごとに違う野菜が育ちます。
やはり季節に合った旬の野菜を選んでこそ、たっぷりの栄養が含んだ状態でいただけるので、できるだけ避けて季節に合ったものを選んでくださいね。そうはいっても、忙しい毎日のなか野菜の買い物も大変です。
ビタミン類をサプリで補給できるか?
毎日少しずつビタミン類をとるために旬の野菜を食べるのも結構大変です。サプリで代用できないの?って思いますよね。
良いともいえるけどそれなりのリスクもあります。
ビタミン剤やドリンク剤には、酸化防止剤や保存料が入っています。
食品添加物として使われる化合物が健康に害があるのではないかと心配・・。しかし、ふつうに使う分には心配はいりません。全日本民医連
微量であれば問題ないとされている添加物ですが、大量にとると毒性がある場合も、と書かれている箇所があります。
また、サプリを摂りすぎると肝臓や腎臓に負担がかかりますので、たまに代用として使うのはいいですが長く服用するのはちょっと心配かもしれません。
天然に近いサプリ・青汁がおすすめ
本当は自分で青汁を作って毎朝飲むという習慣が一番おすすめです。いろいろな野菜がとれるしジューサーで作れば簡単です。
市販の青汁もたくさん出ていますが、やはりあまり安すぎる製品は心配だし、広告が多いところもおすすめできません。できるだけ自分で作りたいですね。
髪に良い食べ物と合わせてやっておきたいこと
髪は、肌の角質層が変化してできたもので、髪が頭皮から出てきた瞬間から既に死んだ細胞です。
弱ったまま生まれてきた髪の毛はそれ以上健康な髪の毛にならないので、頭皮を健康にすることで新しく生まれる髪の毛が太く健康的に育ってきます。
髪によい食べ物・食生活
健康な頭皮になると抜け毛は減るのは当然ですが、はえてくる髪の毛も太くしっかりとしてきます。しかし、食生活には特に影響を受けるため、極端なダイエットなどで栄養が足りないと頭皮への栄養もいかなくなるので、ダメージはぬぐえません。
ほかにも、ジャンクフードやコンビニ食品、外食などが多いと抜け毛の対策ができなくなるので注意してくださいね。
髪や頭皮を育てるマッサージ
食べ物からの栄養は髪や頭皮にとても大事ですが、ほかに頭皮の血流が良く代謝がうまくいっている必要があります。
特に冷え性の人や下半身が冷えやすい人、普段の体温が低めの人は要注意。
頭は体の末端でもあるので、頭皮の血行が悪く新陳代謝が悪くデトックスができていないかもしれません。
代謝が悪いと皮脂がたまりやすくなるので、思い当たる人は、シャンプー前に頭皮マッサージをすると効果的です。
おすすめの頭皮マッサージ方法
シャンプー前に、頭皮をマッサージをすると血流がアップするので、しっかりとシャンプーで余分な皮脂も洗えて頭皮ケアにはかなり効果的です。
準備するものは、マッサージに使うヘアオイルがあるといいですね。
- ブラッシングをする
- ぬるま湯で髪を湯洗いします。
- 水分をふきとってから頭皮にオイルをつけて軽くマッサージ
- 余ったオイルは髪の毛になじませる
- ヘアキャップをかぶり10分ほどおく
以上の順番で終わったら、シャンプーで通常通り洗い流します。
余分な皮脂もしっかり浮き出てくれるので、頭皮のにおいや痒み、フケがある人にはテキメン効果があります。
髪の毛の健康診断・チェック
自分の髪の毛が健康かどうか?を自分でチェックする方法を紹介します。
今生えている髪の毛の状態をしっかりと鏡で見てチェックしましょう。
髪の毛の長さ | 髪の歴史 |
根元から18㎝ | 現在~ちょうど1年前の歴史 |
根元から30~40㎝ | 約2~3年前 |
根元から50㎝以上 | 3年以上前 |
髪の毛は毎月約1~1.5㎝の割合で伸びていきます。つまり、ちょうど今から1年前の髪の毛は根元から12~18㎝の髪の長さの部分です。
自分の髪の毛を鏡などでチェックしてみると、その状態により、頭皮がどんな状態だったかを物語っています。
つまり根元に近い髪の毛が細くなったりうねったりしているのに、毛先のほうの髪は太くて健康そうなら、ここ1年以内の生活スタイルや食生活を見直す必要があるということになります。
食べ物・食生活以外で抜け毛や薄毛を防ぐポイント
女性なのに髪の毛がどんどん抜けて薄毛になってきてしまったら、本当に心配ですよね。
早く抜け毛を止めて結果を出したいところですが、食生活以外でも気を付けておきたいことがあります。次に3つのポイントです。
- ストレスを軽くする
- 適度な運動をする
- 楽しく生きる
なにこれ?って思うかもしれませんが、日本人は真面目な人が多いので、できていない人が多いです。
特にいろんな小さなストレスが頭皮を硬くしてしまっている原因になるので、頭皮マッサージをするとともに、あまり頑張りすぎないようにして自分が楽しめる時間を毎日ちょっとずつ増やしていきましょう。