HPVワクチンは男性にも関係があります
HPVワクチンは「子宮頸がんワクチン」と呼ばれることが多いため、女性だけが接種するワクチンという印象を持たれやすいかもしれません。しかし、HPV(ヒトパピローマウイルス)は女性だけでなく男性にも感染するウイルスです。
HPVは主に性的接触によって感染し、多くの場合は自覚症状がないまま経過します。そのため、自分が感染していることに気づかないまま、パートナーへ感染が広がる可能性もあります。
男性にとってHPVワクチンは、尖圭コンジローマや肛門がんなどのHPV関連疾患の予防に関わるワクチンです。また、パートナーである女性の子宮頸がん予防を考えるうえでも、男性の接種は大切な選択肢のひとつとされています。
東京都港区六本木にあるジェネラルクリニックでは、女性の婦人科診療だけでなく、パートナーの男性も含めたHPVワクチンに関するご相談に対応しています。
男性がHPVワクチンを検討する理由
男性がHPVワクチンを検討する理由は、大きく分けて「ご自身のHPV関連疾患を予防するため」と「パートナーへの感染リスクを減らすため」です。
HPVは子宮頸がんの原因としてよく知られていますが、男性においても尖圭コンジローマ、肛門がん、陰茎がん、中咽頭がんなどとの関連が指摘されています。すべてのHPV感染が病気につながるわけではありませんが、一部の型に持続感染することで、将来的に疾患の原因となる可能性があります。
また、HPVは男女間で感染し合う可能性があるため、女性だけが予防するのではなく、男性も一緒に予防を考えることが重要です。特に、将来のパートナーや大切な方の健康を考えたい方、子宮頸がん予防についてパートナーと一緒に取り組みたい方にとって、HPVワクチンは検討する価値のある予防医療のひとつです。
HPVとは
HPVとは、ヒトパピローマウイルスのことです。HPVには100種類以上の型があり、そのうち一部の型が、がんや尖圭コンジローマなどの疾患に関わるとされています。
HPVは特別な人だけが感染するウイルスではありません。性交渉の経験がある方であれば、男女を問わず感染する可能性があります。多くの場合、感染しても症状が出ず、自然に排除されると考えられていますが、一部では感染が長く続き、数年から十数年かけて疾患につながることがあります。
HPVワクチンは、HPVそのものを治療する薬ではありません。すでに感染しているHPVを排除するものではなく、これから感染する可能性のあるHPVの型に対して予防を目的として接種するワクチンです。
男性のHPV感染で関係する疾患
男性がHPVに感染した場合、尖圭コンジローマや肛門がん、陰茎がん、中咽頭がんなどとの関連が知られています。
尖圭コンジローマは、性器や肛門周囲にイボのような病変ができる性感染症です。命に関わる病気ではないことが多いものの、再発を繰り返すことがあり、心理的な負担につながる場合もあります。
また、肛門がんや陰茎がんは頻度としては高くありませんが、HPV感染が関係することがあります。中咽頭がんについても、HPV感染が関係するタイプがあることが知られています。ただし、HPVワクチンによってすべてのがんを完全に防げるわけではありません。予防できるHPVの型や疾患には範囲があるため、接種前に医師から説明を受けることが大切です。
パートナーを守るという考え方
HPVワクチンの男性接種は、男性本人の健康を守るだけでなく、パートナーの女性を守るという意味もあります。
子宮頸がんの多くはHPV感染が関係しているとされています。女性がHPVワクチンを接種すること、定期的に子宮頸がん検診を受けることはもちろん大切ですが、HPVは男女間で感染する可能性があるため、男性側も予防に取り組むことが、パートナーの健康を考えるうえで重要です。
「子宮頸がんは女性の病気だから自分には関係ない」と考えるのではなく、男女で一緒に予防を考えることが、これからのHPV対策では大切になっています。
ジェネラルクリニックは六本木にある婦人科・内科・美容皮膚科のクリニックとして、女性の子宮頸がん検診や婦人科相談にも対応しています。パートナーと一緒にHPVワクチンについて考えたい方もご相談ください。
男性のHPVワクチン接種対象
男性のHPVワクチンは、性交渉を経験する前の年齢で接種することが望ましいとされています。これは、HPVに感染する前にワクチンを接種することで、予防効果が期待されるためです。
現在、シルガード9は男性にも接種できるようになっており、承認上は男性も9歳から接種可能とされています。厚生労働省資料では、男性も9歳から接種可能で、9〜14歳頃の接種では強い免疫応答が期待される旨が示されています。
一方で、大人になってから接種を検討される方も少なくありません。すでに性交渉の経験がある場合でも、まだ感染していないHPVの型に対しては予防効果が期待できる可能性があります。年齢や性行動歴、パートナーの状況、既往歴などによって考え方が異なるため、接種を迷われる方は医師へご相談ください。
性交渉の経験がある方の接種について
性交渉の経験がある方の場合、「もう接種しても意味がないのでは」と感じる方もいらっしゃいます。しかし、HPVには複数の型があり、すべての型に感染しているとは限りません。
HPVワクチンは、すでに感染しているHPVを治療するものではありませんが、まだ感染していない型に対しては予防が期待されます。そのため、成人男性でも接種を検討する意義があります。
特に、将来的なHPV関連疾患の予防を考えたい方、パートナーの子宮頸がん予防に協力したい方、尖圭コンジローマなどの性感染症予防を意識したい方は、一度ご相談いただくことをおすすめします。
HPVワクチンの種類
HPVワクチンには、予防対象となるHPVの型によって種類があります。
2価ワクチンは、主に子宮頸がんに関係するHPV16型・18型を対象としています。4価ワクチンは、16型・18型に加え、尖圭コンジローマに関係する6型・11型も対象としています。9価ワクチンであるシルガード9は、6型・11型・16型・18型に加え、31型・33型・45型・52型・58型を対象としています。
日本では、9価HPVワクチン「シルガード9」が男性にも接種できるようになりました。これにより、男性におけるHPV関連疾患の予防についても、より幅広く相談しやすい環境になっています。
シルガード9について
シルガード9は、9種類のHPV型に対応したHPVワクチンです。男性においては、HPVに関連する肛門がんやその前駆病変、尖圭コンジローマの予防が対象として追加されています。MSDの発表でも、シルガード9の男性への接種対象拡大と、肛門がんや尖圭コンジローマに関する予防の意義が示されています。
ただし、ワクチンを接種すればHPV関連疾患をすべて防げるわけではありません。また、接種前にすでに感染しているHPVを治療する効果はありません。接種のメリットと注意点を理解したうえで、医師と相談しながら判断することが大切です。
接種回数とスケジュール
シルガード9は、接種を開始する年齢によって接種回数が異なります。
9歳以上15歳未満で接種を開始する場合は、2回接種とすることができます。15歳以上で接種を開始する場合は、原則として3回接種となります。厚生労働省も、シルガード9は1回目の接種年齢によって合計2回または3回接種となることを案内しています。
標準的には、2回接種の場合は初回接種から一定期間をあけて2回目を接種します。3回接種の場合は、初回、2回目、3回目を数か月かけて接種します。実際のスケジュールは年齢や接種状況によって異なるため、受診時にご確認ください。
接種後の注意点
HPVワクチンは筋肉内注射で接種します。接種後は、体調変化や迷走神経反射によるふらつき、失神などに備え、しばらく院内で安静にしていただくことがあります。
接種当日は、激しい運動や過度な飲酒は避け、体調に変化がないか様子を見てください。接種部位の痛みや腫れ、赤みが出ることがありますが、多くは一時的なものです。症状が強い場合や、気になる症状が続く場合は、接種を受けた医療機関へご相談ください。
副反応について
HPVワクチンの副反応として、接種部位の痛み、腫れ、赤みなどが比較的多くみられます。そのほか、頭痛、発熱、倦怠感、めまいなどが起こることがあります。
まれに、アナフィラキシーなどの重いアレルギー反応、ギラン・バレー症候群、急性散在性脳脊髄炎などが報告されています。ただし、重い副反応の頻度は高くありません。接種にあたっては、過去のアレルギー歴、ワクチン接種後の体調不良の経験、現在治療中の病気などを医師にお伝えください。
HPVワクチンに限らず、ワクチン接種にはメリットとリスクがあります。ジェネラルクリニックでは、接種を希望される方が不安を抱えたまま進めることのないよう、接種前に必要な説明を行います。
男性のHPVワクチン接種は自費診療です
女性のHPVワクチンは、対象年齢によって公費接種の対象となる場合があります。一方で、男性へのHPVワクチン接種は、現時点では予防接種法に基づく定期接種ではなく、任意接種として自費診療となります。MSDの案内でも、男性へのシルガード9接種は定期接種のワクチンではないことが明記されています。
自治体によっては独自の助成制度が設けられる可能性もありますが、制度は地域や時期によって異なります。東京都や港区などで助成制度を確認したい場合は、自治体の最新情報もあわせてご確認ください。
ジェネラルクリニックでのHPVワクチン相談
ジェネラルクリニックは、東京都港区六本木にある婦人科・内科・美容皮膚科のクリニックです。婦人科診療では、子宮頸がん検診やHPVに関するご相談にも対応しており、女性だけでなく、パートナーの男性のHPVワクチン接種についてもご相談いただけます。
HPVワクチンは、接種するご本人だけでなく、将来のパートナーや家族の健康を考えるうえでも大切な予防医療のひとつです。特に、パートナーが子宮頸がん検診で異常を指摘された方、結婚や妊活を考えている方、性感染症予防への意識を高めたい方は、一度ご相談ください。
六本木エリアでHPVワクチンの男性接種を検討されている方、東京都内で通いやすいクリニックを探している方は、ジェネラルクリニックへお問い合わせください。
よくある質問
男性もHPVワクチンを接種した方がよいですか?
大人になってから接種しても意味はありますか?
HPVワクチンを接種すれば、子宮頸がんや尖圭コンジローマを完全に防げますか?
パートナーが子宮頸がん検診で異常を指摘されました。男性も接種した方がよいですか?
男性のHPVワクチンは公費で接種できますか?
接種後に気をつけることはありますか?
女性はHPVワクチンを接種していれば子宮頸がん検診を受けなくてもよいですか?
いいえ。HPVワクチンを接種していても、子宮頸がん検診は必要です。ワクチンですべてのHPV型を防げるわけではないため、女性は定期的な子宮頸がん検診を受けることが大切です。ジェネラルクリニックでは、子宮頸がん検診についてもご相談いただけます。
六本木・東京都で男性のHPVワクチン接種をご検討の方へ
HPVワクチンは、女性だけのものではありません。男性にとっても、HPV関連疾患の予防やパートナーへの感染予防を考えるうえで、大切な選択肢のひとつです。
「子宮頸がんワクチンという名前だから男性には関係ないと思っていた」「パートナーのためにできる予防を考えたい」「成人男性でも接種できるのか相談したい」という方は、東京都港区六本木のジェネラルクリニックへご相談ください。
当院では、婦人科診療の視点も踏まえながら、HPVワクチンについてわかりやすくご説明します。ご自身の健康と、大切な方の未来を守るために、HPVワクチンについて一緒に考えていきましょう。










