おでこニキビ跡に効果的な対策方法や日常でできるケアをご紹介!

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ニキビができやすいおでこ。おでこは皮脂の分泌が多く、ニキビができやすいだけでなくニキビ跡が残りやすい部分です。

気になるニキビ跡を綺麗に消したいという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、おでこのニキビ跡に効果的な対策方法を紹介します。また、日常でできるセルフケア方法ややってはいけないニキビケアについても紹介するので、ニキビ跡ができる前の方も参考にしてみてください。

目次

おでこのニキビ跡の種類

おでこにできるニキビ跡は4つの種類に分けられます。それぞれどのようなニキビ跡で、できる原因は何か、セルフケアで改善できるかを見ていきましょう。

赤み(炎症後紅斑)

ニキビが治っても肌に赤みが残ることがあります。医学上は「炎症後紅斑(えんしょうごこうはん)」と呼ばれ、もっとも症例が多いニキビ跡です。

赤みのあるニキビ跡ができるのは、ニキビの炎症によりできた赤みがそのまま肌に残ることが原因です。炎症が起きると、毛細血管が増えたり、肌が薄くなって毛細血管が透けたりします。また、皮膚の下で毛細血管から流出した血液が赤みになる場合もあります。

ニキビは必ずしも炎症を伴うわけではありません。しかし、赤や黄色になったニキビは炎症を起こしています。炎症を起こしたニキビはニキビの中でも重症なので、治った後にも跡が残るのです。

赤みのあるニキビ跡は、軽度のものであれば時間の経過と共に自然に薄くなったり、市販薬や市販の化粧品でセルフケアすることで目立たなくしたりできます。しかし、肌の奥深くまで炎症が広がった重度の場合は、クリニックでの治療が必要です。

色素沈着(炎症後色素沈着)

肌にシミのような茶色い跡が残った状態のニキビ跡です。医学上は「炎症後色素沈着」と呼ばれます。

シミができるメカニズムと同様、メラニン色素を作るメラノサイトという細胞がニキビの炎症によって活性化されることが原因です。通常、メラニン色素ができたとしても、健康な肌であればターンオーバーにより古い角質と共に剥がれていきます。しかし、ニキビができるような肌はターンオーバーが乱れているため、メラニン色素がそのまま肌に残ることがあるのです。

色素沈着したとしても、多くの場合は半年~1年ほどで自然に薄くなります。また、シミと同じように市販の化粧品や内服薬で薄くできます。ただ、セルフケアを続けても薄くならないケースもあり、気になる場合はクリニックでの治療を検討しましょう。

凹みやクレーター(萎縮性瘢痕)

赤みがあるニキビ跡や色素沈着の場合は、肌の表面は滑らかです。これに対し、肌が凹んでクレーターのようになるニキビ跡もあり、医学上は「萎縮性瘢痕(いしゅくせいはんこん)」と呼ばれます。

ニキビの炎症が進んで、肌の奥の真皮にまで及んだ場合、真皮が破壊されることがあります。そして、ニキビが治っても真皮が回復しないと、凹みとして跡になるわけです。

真皮は通常の肌のターンオーバーでは再生しません。これが赤みのあるニキビ跡や色素沈着と異なる点で、クレーター状のニキビ跡は肌の組織の破壊が真皮に及んでいるため、時間の経過により消えることはほぼありません。また、セルフケアによる改善も困難で、クリニックでの治療が効果的です。

ケロイド(肥厚性瘢痕)

肌に凹みができるのではなく、反対に盛り上がったり、しこりのようなものが残ったりするニキビ跡もあります。医学上は「肥厚性瘢痕(ひこうせいはんこん)」または「ケロイド」と呼ばれます。

どちらも肌にふくらみができるニキビ跡ですが、肥厚性瘢痕は痛みやかゆみが無いのに対して、ケロイドは触ると痛みがあったりかゆみを伴ったりするのが違いです。

クレーター状のニキビ跡と同じように、ニキビの炎症が真皮まで達したことが原因でできます。炎症が真皮に及んで組織が破壊されると、細胞は修復しようとコラーゲンを生成しますが、過剰に生成されることで細胞が増殖し過ぎることがあるためです。

ニキビ跡としては重度なので、治療をしたい場合はクリニックでの施術が必要です。

ニキビができる仕組み

そもそもニキビはなぜできるのでしょうか。そのメカニズムを紹介します。

毛穴の詰まり

肌は正常な状態であれば、古くなった角質は自然に剥がれ落ちていきます。しかし、ストレスをはじめとするさまざまな要因によってターンオーバーの周期が乱れると、古い角質が肌の表面に残ったままになります

古い角質が落ちていかないのは、毛穴周辺も例外ではありません。毛穴に角質が溜まるようになると、次第に毛穴が詰まっていきます。

毛穴の中に皮脂が詰まる

毛穴には皮脂腺があり、皮脂を分泌しています。しかし、毛穴に古い角質が蓄積して詰まった状態だと、分泌された皮脂が出ていきません。皮脂は毛穴の中に詰まったままということになります。

また、毛穴が詰まった状態でなかったとしても、思春期や乾燥などから皮脂の分泌量が過剰になると、毛穴からの排出が追いつかずに皮脂が毛穴に詰まることがあります。

この状態が「白ニキビ」です。毛穴の中に皮脂や老廃物が詰まった状態のことで「コメド」「面皰(めんぽう)」とも呼ばれます。白ニキビの表面の皮脂が酸化して黒く変色すると「黒ニキビ」になります。白ニキビ・黒ニキビの段階では炎症は起きていないので、痛みはありません。

アクネ菌の繁殖

白ニキビや黒ニキビの状態で治らずに症状が進行するとできるのが「赤ニキビ」です。毛穴の中で皮脂を栄養にして繁殖するアクネ菌が炎症を起こし、赤みが出てくるのが原因です。炎症があるので痛みを伴います。

さらにひどくなると、アクネ菌だけでなく黄色ブドウ球菌も繁殖し、毛穴の中に膿が溜まった「黄ニキビ」になります。ニキビの中では重度の炎症を起こしている状態です。

おでこにニキビができる主な原因

ニキビ跡を改善するためには、まずはその根本的な原因であるニキビを作らないことが重要です。今あるニキビ跡の治療をしても、次々にまたニキビができたのでは意味がありません。ニキビ跡が気になる場合は、ニキビができる原因を知って、ニキビの予防をすることから始めましょう。

不規則な生活習慣

ニキビができる仕組みの初期段階は、上述のとおり肌のターンオーバーの乱れによる毛穴の詰まりです。そして、ターンオーバーが乱れる原因の一つが不規則な生活習慣です。

ターンオーバーは肌の生まれ変わりのサイクルであるため、生活のリズムがバラバラであるとターンオーバーに悪影響を及ぼします。特に、睡眠のリズムは重要です。睡眠中にターンオーバーを促す成長ホルモンが分泌されるからです。できるだけ、一定の時間に寝て睡眠のサイクルを安定させましょう。

また、成長ホルモンは入眠後60分から90分の間に分泌されはじめ、3時間後にもっとも多く分泌されやすい、ということが最新の研究で分かっています。以前は午後10時から午前2時までが「お肌のゴールデンタイム」と呼ばれていましたが、時間帯はそれほど関係なく、入眠後3時間のときに質のよい眠りにつけていることが大切です。

寝る前はスマホやテレビを見ないようにしたり、眠りを浅くするアルコールやカフェインを摂らないようにしたりして、深い眠りにつけるようにしましょう。

食べ物

ニキビは上述のとおり、皮脂の過剰な分泌でもできやすくなります。皮脂が過剰に分泌される原因の一つが食べ物です。特に以下の食べ物は、皮脂の分泌量を多くすることが分かっています。

ドーナツ・ケーキ・菓子パン
揚げ物・スナック菓子
ジュース・炭酸飲料水・加糖された缶コーヒー

これらはいずれも糖質や脂質が高めのものです。ご飯やパン、パスタなど炭水化物を多く含む食品も食べ過ぎると、皮脂の分泌が過剰になることがあります。

また、カフェインや香辛料などの刺激物を含んだ食べ物・飲み物も皮脂の分泌を増やし、さらに胃腸の不調を招くことでニキビを誘発する可能性があります。

タバコ

タバコを吸うと、ニコチンの作用で一時的に血管が収縮します。また、煙に含まれる一酸化炭素が原因で細胞の酸素が欠乏します。

正常な血流や酸素は、肌のターンオーバーに必要です。そのため、喫煙するとターンオーバーが乱れてニキビができやすくなります。

さらに、喫煙すると体内でのビタミンCの吸収量が低下するうえ、ビタミンCが大量に消費することが分かっています。ビタミンCには炎症を抑える働きがあるので、すでにできたニキビに対しても喫煙は悪影響しかもたらしません。

乾燥

皮脂が分泌されるのは、肌を乾燥から守るためです。肌が乾燥することが皮脂の過剰な分泌を招くため、ニキビを予防するには肌の保湿も重要になります。

自己判断によるスキンケアでよくあるのが「肌がテカリがちだからしっかり皮脂を落とさなきゃ」と洗浄力の高い洗顔料を使ったり、何度も洗顔をしたりすることで、肌の乾燥を招いているケースです。本当に脂性肌で皮脂が過剰に分泌されている場合もありますが、間違ったケアで肌に必要な分の皮脂まで奪われている可能性もあります。

肌の乾燥はニキビだけでなくシワの原因にもなるので、美肌のためには保湿を心がけるようにしましょう。

整髪料

おでこにできるニキビの特有の原因として、ワックスやヘアスプレーなどの整髪料があります。ワックスやヘアスプレーには油分が含まれているため、その油分が毛穴に詰まることでニキビができるのです。特にヘアスプレーは、髪をコーティングするためにシリコンも含まれているうえ、前髪にスプレーするときにおでこに直接かかることがあり、ニキビができやすい整髪料です。

ヘアスプレーを使う際は、おでこにタオルやハンカチなどを当てて、おでこにかからないようにしましょう。前髪だけに使用する場合は、コームにスプレーをしてそれで前髪を梳かすという方法もあります。

また、ワックスではなくジェルやムースなど油分の少ない整髪料を選ぶようにしましょう。ワックスを使いたい場合は、無添加の表示があるものや合成界面活性剤が含まれていないものであれば、ニキビができにくいのでおすすめです。

シャンプーのときに整髪料の洗い残しが無いようにすることも大切です。生え際までしっかり洗うようにし、すすぎはシャンプーを付けて洗った時間の倍の時間をかけて丁寧に行います。また、ジャンプーの成分でニキビができることもあるので、洗顔をシャンプーの後にすることでおでこにシャンプーが残らないようにしましょう。

汗をかくと、老廃物が体外に排出され新陳代謝もよくなるため、必ずしもニキビに悪いわけではありません。しかし、汗にはベタベタして皮脂を含むものと、サラっとして皮脂を含まないものの2種類あり、前者はニキビの原因になります。

皮脂を含む汗とは暑いときに体温調節のためにかく汗で、皮脂を含まない汗とは運動後やサウナ、岩盤浴などでかく汗です。暑いときに汗をかくことは防げないので、汗をかいた後にそのまま放置しないようにしましょう。濡れたハンカチや、アルコール分を含まないウェットティッシュなどで汗をふき取ると、肌への刺激となる汗の成分も拭えます。

ホルモンバランスの乱れ

男性ホルモンは皮脂の分泌を促す作用があります。女性であっても、男性ホルモンは分泌されているので、ホルモンバランスが乱れて男性ホルモンが優位になると、皮脂の分泌が過剰になってニキビができる場合があります。

ホルモンバランスが乱れるのは、不規則な生活やストレス、体の冷えが原因です。特に不規則な生活は上述のとおりそれ自体がニキビの原因になるので、注意しましょう。

また、女性ホルモンのうちプロゲステロン(黄体ホルモン)は男性ホルモンに似た働きがあり、皮脂の分泌を促進します。これに対し、エストロゲン(卵胞ホルモン)は皮脂の分泌を抑えて肌のバリア機能を高める作用があります。

生理前はプロゲステロンがエストロゲンよりも分泌量が多くなるので、ホルモンバランスが乱れていなかったとしてもニキビができやすい状態です。また、生理中にはどちらのホルモンも分泌量が減りますが、エストロゲンが減ることで肌のバリア機能が低下して、ニキビができやすくなります。

初期対応がカギ!タイプ別おでこニキビ跡の対策方法

ニキビ跡はできた後でも早期にケアを始めることで、薄くしたり目立たなくしたりできる場合があります。ニキビ跡の種類によってやるべきケアは異なるため、順に紹介します。

赤ニキビ跡のケア

赤いニキビ跡は、炎症を修復するために毛細血管が増えたことが原因です。炎症を抑える効果があるビタミンCを含有したスキンケア用品を使いましょう。また、ビタミンCを多く含む食品を意識的に摂ったり、ビタミンCのサプリを利用したりするのも効果的です。

ビタミンCを多く含む食品には次のようなものがあります。

  • カラーピーマン
  • ブロッコリー
  • キウイフルーツ
  • ゴーヤ
  • 豆苗

色素沈着ニキビ跡のケア

シミと同じ仕組みでできる、色素沈着したニキビ跡。ケアもシミと同様に美白効果のある化粧品を使います。

特に効果が高いのが、ハイドロキノンを含有したクリームです。しかし、効果が高い分、使い方によってはかえって悪化してしまうこともあります。使用法や保存方法をよく読んで、正しい使い方をするようにしましょう。また、皮膚科で処方された場合は医師の指示に従いましょう。

凹みやクレーターニキビ跡のケア

クレーター状のニキビ跡は、ニキビ跡の中でも重度のものではありますが、凹みが浅い場合は自宅でのケアで目立たなくすることができます。セルフケアとしてできるのは、AHA・BHA・PHAなどのピーリング成分を含んだ洗顔料やピーリングジェルを使ってピーリングを行うことです。
ピーリングを行えば、肌のターンオーバーを促進できます。クレーター状のニキビ跡は、肌のターンオーバーの乱れが原因であることがあるため、クリニックを受診した場合でもピーリングが施されるケースが多いです。

ケロイドニキビ跡のケア

ふくらみのあるニキビ跡は、上述のとおり肥厚性瘢痕とケロイドの2種類あります。どちらもクレーター状のニキビ跡同様、ピーリングで肌のターンオーバーを促すことである程度目立たなくすることが期待できます。

しかし、セルフケアで目に見えて分かるような改善は難しいので、気になる場合は皮膚科や美容クリニックの受診をしましょう。

また、改善は困難でも、悪化しないように予防はできます。皮脂や古い角質が詰まらないよう、適切なスキンケアを通院と並行して行いましょう。ふくらみが気になって触ってしまいがちですが、触ることが刺激になって悪化することがあるので、できるだけ触らないようにしてください。

【注意】やってはいけないおでこニキビケア

おでこにニキビができるとセルフケアをする場合がありますが、間違ったケアをするとニキビがかえって悪化したり、ニキビ跡が残ったりします。次のことはやらないように注意しましょう。

ニキビをゴシゴシ強く洗う

ニキビが気になると、肌を清潔にしたり皮脂をしっかり落としたりしようとして、洗顔をし過ぎるケースがあります。しかし、洗顔をし過ぎると肌の保湿のために必要な皮脂まで落ちるので、かえって皮脂の分泌が増えます。また、殺菌作用が強い洗顔料の使用は、肌を弱酸性にして潤った状態に保つ常在菌が減る原因です。

洗顔は洗浄力があまり強くない洗顔料で、一日二回までに留めましょう。また、洗顔をするときは32~34℃のぬるま湯で、皮脂を落とし過ぎないようにすることも大切です。

ニキビが気になると、そこを集中的にゴシゴシ洗いがちですが、摩擦は肌にとってよくありません。ニキビが悪化するだけでなく、シミやくすみの原因になります。洗顔料はしっかり泡立てて、肌を摩擦しないように優しく包み込むように洗いましょう。

自身の判断でニキビを潰す

皮膚科でニキビの治療を行う場合、「面皰圧出」という皮脂や膿、角質を出すためにニキビを潰す施術を行うことがあります。しかし、これはニキビの状態を見極めて、殺菌された器具を用いて行われるものです。自身でニキビを潰すことは絶対にやめましょう。

自身でニキビを潰すと、雑菌が入ったり、周囲の肌まで傷つけたりすることが多く、ニキビの炎症が悪化し、ニキビ跡が残る原因になります。清潔な状態ではない指で触るだけでも雑菌が繁殖しやすくなり、触っているうちに潰れてしまうこともあるので、ニキビはできるだけ触らないように気を付けましょう。

おでこニキビ跡を残さないように日常で気をつけること

ニキビができても、適切なケアをすることでニキビ跡にならないように予防はできます。ニキビ跡にしないためには、白ニキビができた段階で、その後炎症しないようにすることが大切です。では、どのようにすれば炎症を防げるのかを見ていきましょう。

紫外線対策

紫外線を浴びると、肌はダメージを受けます。ダメージを受けると肌のターンオーバーが乱れてニキビが悪化したりニキビ跡が残ったりする原因になります。

日焼け止めを塗ったり、帽子や日傘を使ったりして、紫外線対策をしましょう。紫外線は春や夏に多いイメージがあるかもしれませんが、一年中降り注いでいます。また、晴れの日だけでなく、くもりや雨の日にも紫外線対策は必要です。「冬だから」「雨だから」と気を抜かずに、毎日紫外線対策をしてください。

ニキビを刺激しない洗顔

過剰な皮脂や古い角質を落とすため、洗顔はニキビの予防にも改善にも大切です。しかし、ニキビができている肌は、刺激に弱い状態になっています。洗顔のときにもできるだけ刺激を与えないように摩擦に気を付けましょう。

そのためには、洗顔料をしっかりと泡立てて、手ではなく泡で洗うようにします。また、タオルで拭くときもゴシゴシこすらずに、優しく肌に押し当てて水分をタオルに吸わせるようにしてください。

保湿ケア

ニキビができる原因の一つが、肌の乾燥です。乾燥すると肌のバリア機能が低下し、また乾燥を防ぐために肌が過剰に皮脂を分泌することがあるためです。

保湿をすることで、ニキビの悪化を防ぎ、新しくニキビができるのを防げます。また、肌のターンオーバーも整いやすくなるので、ニキビ跡の予防としても保湿は効果的です。

保湿をする際は、洗顔のときと同様に肌をこすらないようにしましょう。

ビタミンを積極的に摂る

ニキビやニキビ跡のケアのためには、体の内側からの対策も重要です。特に意識して摂りたいのがビタミンです。

ビタミンの中でもニキビの改善にはビタミンB群の摂取が効果があります。ビタミンB2は脂質の代謝に関係するビタミンで、皮脂の分泌を適正に保ちます。そのため、ビタミンB2の不足は皮脂が過剰に分泌され、ニキビができたり悪化したりする原因の一つです。

ビタミンB2は次のような食品に多く含まれています。

  • 牛肉
  • 豚肉
  • 納豆

この他、ビタミンB6は肌のターンオーバーを促して肌荒れを防ぐので、ニキビの改善・ニキビ跡の予防に効果的です。ビタミンB6は次のような食品に多く含まれています。

  • マグロ
  • ささみ
  • バナナ
  • アボカド

また、上述のとおりビタミンCには炎症を抑える効果があり、肌の修復をします。

ビタミンB群・ビタミンCは共に水溶性のビタミンで、一度にたくさん摂っても体に吸収されなかった分は体外に排出さるので、体内に溜められません。毎日、適量を摂取するように心がけましょう。食事で摂り切れない場合は、サプリを取り入れるのもおすすめです。

バランスのよい食生活

食事は、ビタミンだけでなく栄養バランスが取れているかどうかも気を配りましょう。タンパク質は肌の細胞のもとになり、脂質は皮脂のもとになって肌の乾燥を防ぐからです。また、食物繊維はニキビの原因となる便秘を解消します。

これらの栄養素は、以下の3つの要素で献立を作ることで、簡単にバランスよく摂取できます。

ご飯やパンなどの「主食」
肉・魚・卵などのメインのおかずとなる「主菜」
野菜やきのこ、海藻などを使った「副菜」「汁物」

一品料理にする場合は、栄養バランスを意識して具材を工夫しましょう。

皮膚科・美容皮膚科などのクリニック治療がおすすめ!

ニキビ跡は軽度のものであれば、時間の経過やセルフケアで目立たなくなります。しかし、クレーター状に凹んだものや、ケロイド状になったもののように重度のものは自身でのケアだけではなかなか改善しません。また、赤みを帯びたニキビ跡や色素沈着の場合も、早期に効果を出したいときは、ホームケアでは難しいものです。

確実性や即効性を望む場合は、クリニックでの治療がおすすめです。

専門的な見地から、ニキビ跡の状態やなりたい肌、予算なども含めてアドバイスを受け、クリニックだからこその施術ができます。

しかし、セルフケア以外の専門的な施術となるとエステサロンでも行われているので、どちらを選べばいいのか分からない方もいるでしょう。また、クリニックで行われている施術は具体的にどんなものか分からないと不安があるかもしれません。

そこで、エステサロンとクリニックの違い、そしてクリニックで行われている施術を順に紹介します。

エステサロンと病院治療の違い

ニキビ跡の治療をするための施術を受ける場合、まず知っておきたいのがエステサロンと美容クリニックとの違いです。一番大きな違いは、医療行為ができるかどうかです。美容クリニックの場合は医療行為が可能ですが、エステサロンではできません。

エステサロンでは専門のエステティシャンが施術行いますが、それは美容クリニックに比べると効果が緩やかなものです。その分、費用が美容クリニックよりも低く抑えられている傾向はあります。

これに対し、美容クリニックの場合は医師免許を持った医師が施術を担当します。そのため、エステサロンでは扱えない機械や薬剤を用いて、効果が高い治療を受けられます。また、施術が肌に合わずに肌トラブルがあった場合も、医師にすぐに対応してもらえる安心感があります。

しかし、費用はエステサロンよりも高額になるケースが多いです。ただし、ニキビ跡の治療の場合は保険適用されるものもあるので、必ずしもクリニックでの治療が高額になるわけではありません。

外用薬

ニキビ跡治療は、クリニックで行われる施術と並行して、自宅でもケアできるように外用薬が処方される場合があります。医師の処方による薬なので、市販薬よりも効果が高いのが特徴です。また、保険適用された価格で購入できるものもあります

例えば、ニキビによる炎症で赤みや凸凹が残った肌にはヒルドイドクリームという保湿剤が保険適用で処方されます。血行を良くする作用がある薬なので、炎症を早期に抑えたり、肌を柔らかくして凸凹の跡になるのを予防したりする効果が期待できるからです。

この他、ディフェリンゲルという肌のターンオーバーを促すことでニキビ跡を目立たなくするピーリング剤も保険適用で処方されます。

これに対し、ビタミンCやビタミンC誘導体、ビタミンA誘導体の薬は自費診療です。これらは、肌の炎症を抑えたり、色素沈着を防いだり、肌のハリを出したりする効果があります。

ケミカルピーリング

ニキビやニキビ跡の改善のために行われることが多い施術がケミカルピーリングです。ピーリングにより肌の古い角質を落とすことで、肌のターンオーバーを促進します。

ピーリング剤は市販のものもありますし、エステサロンでもケミカルピーリングは行われていますが、美容クリニックの場合は使われている薬剤が異なります。より効果が高く、自分のニキビ跡に合ったケミカルピーリングを行いたい場合はクリニックの受診を検討しましょう。

ニキビ跡に効果が高い施術ですが、施術当日からメイクができるほど肌への負担は少ないのが魅力です。ターンオーバーを促すことによって肌を改善するので即効性はありませんが、2週間に一度の施術を5回前後行うことで、効果を体感できるケースが多いです。

イオン導入

主に赤みのあるニキビ跡や色素沈着に効果が高いのがイオン導入です。外用薬でも使われるビタミンCやビタミンC誘導体を電気の力で肌の奥深くの組織である真皮にまで届けます。そのため、表皮にしか塗れない外用薬よりも効果が高い施術です。

美容成分として、ビタミンC・ビタミンC誘導体と合わせてトラネキサム酸やプラセンタも同時に用いられることが多く、どのような美容成分を用いるかはクリニックによって異なります。トラネキサム酸はシミや肝斑などの色素沈着に、プラセンタは肌のハリや透明感に効果があります。

光・レーザー治療

セルフケアでの改善が難しいクレーター状・ケロイド状のニキビ跡に効果が高いのがレーザー治療です。レーザー治療と言っても様々な種類がありますが、ニキビ跡の治療に用いられるのは主にフラクショナルレーザーです。

クレーター状・ケロイド状のニキビ跡は真皮にまでダメージが及んでいる状態ですが、フラクショナルレーザーは真皮に働きかけて、肌の再生を促せます。重度のニキビ跡にも効果が期待できますが、その分肌への負担も大きいので、施術後に赤みや腫れが出る場合があります。

そのため、メイクを数日できないケースがほとんどで、長期休暇中に行う人が多い施術です。しかし、一部のクリニックが導入している最新の機器の場合は高い効果と肌への負担の軽減を両立しているので、検討しているクリニックの機器を確認しましょう。

ダーマペン

クレーター状・ケロイド状のニキビ跡の他、色素沈着にも効果があるのがダーマペンです。髪の毛よりも細い針を肌に刺して、目に見えないほどの穴を開けて肌の再生を促す施術です。ニキビ跡の種類によって針の長さは変えられ、クレーター状・ケロイド状のニキビ跡のように真皮にダメージが及んでいる場合は真皮まで届く針が用いられます。

効果は施術後数日~一週間ほどで感じることができます。しかし、レーザー治療と同様に肌への負担が大きいため、ダウンタイムとして2~4日必要です。

まとめ

悩みがちなおでこのニキビ跡ですが、クレーター状・ケロイド状のニキビ跡のように重度のものであっても、クリニックで治療を受けることで改善できます。

ただし、今あるニキビ跡が治っても新たにニキビができると、再びニキビ跡ができていつまでも治療が終わらないという事態になりかねません。ニキビ跡のケアと共に、ニキビの予防にも努めましょう。

※本記事の情報は2022年8月時点のものです。
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