不眠症の改善やストレス緩和を目的として、CBDオイルを取り入れる方が増えています。
しかし、「CBDオイル」と検索すると「危険」というようなワードが並ぶことが多いため、興味があっても使用をためらってしまう方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、CBDオイルの安全性や効果について詳しく解説します。
また、CBDオイルを含んでいる製品の種類や選び方、種類別のおすすめアイテムも紹介するため、ぜひ参考にしてください。
CBDオイルとは?
近年、美容や健康に効果的として注目されているCBDオイルですが、大麻草から抽出される成分のため安全性や効果に対して半信半疑の方が多いアイテムでもあります。
しかし、成分分析がきちんとされているCBDオイルであれば安全に使用できます。まずは、成分の正体や安全性について解説します。
植物の麻に含まれる成分をオイルで希釈したもの
植物の麻(大麻草やヘンプなど)に含まれるカンナビジオール(Cannabidiol)という成分をCBDと呼びます。
麻から抽出したCBDを、オリーブオイルやココナッツオイル、MCTオイルというような植物由来のオイルで希釈した物がCBDオイルです。
CBDは合法で安全
CBDオイルの原料は大麻草であるため、安全性を疑う声も多く耳にします。
しかし、精神に異常をきたし薬物中毒を引き起こすのは大麻草に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)という成分です。
一方のCBDは違法薬物とは異なり、ストレスや不眠症への改善効果が期待できる合法の成分です。
日本国内の法律では、麻から抽出された成分のうちTHCを含まないCBD製品であれば、違法薬物には該当しません。
また、てんかんの治療薬としてCBDを承認してもらうべく、厚生労働省に対して要望書を提出する動きも見られています。
リラックス効果や美容目的だけでなく、病気の治療にも役立てられる有効な成分です。
CBDオイルの効果
CBDオイルは脳や身体のさまざまな部位に効果があるとされています。具体的には、次のような効果が挙げられます。
- ストレスや不安症状の緩和
- 不眠症の改善
- てんかん発作の緩和
- 痛みや炎症の軽減
- 皮膚トラブルの緩和
- 高血圧予防
これらの効果を基に、私たちの生活にどのような影響を与えるのか詳しく解説します。
心身のリラックス効果でリフレッシュできる
CBDオイルは、心のバランスを保つセロトニンの働きを活性化させます。
セロトニンの働きによって自律神経が整い精神が安定するため、ストレスを取り除き心身をリラックスさせる効果が得られます。
また、自律神経が整うと睡眠の質も向上するため、睡眠不足が改善されれば日常生活におけるパフォーマンスも向上し、精神状態の安定にも繋がります。
規則正しい生活のサイクルを整えるためにも効果的です。
ストレス・不安・心配を取り除く
人間の脳は、セロトニンやGABAという神経伝達物質の働きによってストレスを抑制しています。
セロトニンが減少すると不安感に襲われたりイライラしたりと、心のバランスが崩れてしまいます。また、GABAは興奮を鎮める抗ストレス作用がある成分です。
CBDオイルはセロトニンやGABAなどの神経伝達物質の分泌を促すため、ストレス・不安・心配の緩和に効果が期待できます。
精神のバランスを保つ効果があることから、うつ病や統合失調症などの精神疾患の治療にもCBDオイルが注目されています。
生活の質が向上する
現代人は家庭環境や仕事、人間関係によってストレスを抱えている方が多いとされています。
不眠、うつ症状、不安感、苛立ちなどにより、知らず知らずのうちにストレスが溜まっていきます。
CBDオイルは心身をリラックスさせストレスや不安を軽減させる効果があるため、日常生活におけるストレスを取り除き、生活の質を向上させてくれるアイテムです。
運動パフォーマンスが向上する
CBDオイルが作用するのは心だけではありません。期待される作用は次のとおりです。
- 痛みや炎症の軽減
- 血圧を低下させる
- 集中力の向上
THCを含まないCBDオイルであれば日本国内のドーピング検査でも違反に該当しないため、スポーツ選手の中ではこのような作用を得るためにCBDオイルを積極的に取り入れている選手もいます。
運動をすると疲労が溜まったり筋肉を痛めたりします。身体が思うように動かないと運動パフォーマンスが落ち、良い結果が残せません。
CBDオイルによって疲労や痛みを緩和することで、運動効率を上げることができます。
また、血圧が上がり脈拍が増えると過度な緊張状態となり運動パフォーマンスに悪影響を与えてしまいます。
血圧が上がり過ぎないように抑制し、集中力を向上させることで本来の力が発揮されます。
CBDの種類
大麻草にはCBD以外にも100種類以上のカンナビノイド(自然由来の化合物)が含まれています。
製品に含まれるカンナビノイドの種類によって、CBD製品をいくつかの種類に分類できます。
この分類は、違法薬物なのか合法製品なのかを見極めるための重要な点です。
主な3種類であるフルスペクトラム、ブロードスペクトラム、アイソレートについて解説します。
フルスペクトラム
大麻草から抽出されるすべてのカンナビノイド(化合物)を含んでいる物がフルスペクトラムです。
フルスペクトラムには、違法薬物に該当するTHCも含まれているため、日本国内では所持・使用が禁止されています。
ブロードスペクトラム
フルスペクトラムから、THCを除いた物がブロードスペクトラムです。
CBD以外のカンナビノイドも含まれるためより高い効果が期待できますが、実際にはCBDとその他のカンナビノイドが1種類以上含まれていればブロードスペクトラムに分類されます。
つまり、CBD以外の成分が1種類でも100種類でも、ブロードスペクトラムとして販売できてしまうのです。
THC以外のすべてのカンナビノイドを含有した製品を手に入れたい方は、製品表示をよく確認し信頼できる業者から購入しましょう。
アイソレート
大麻草から抽出されるカンナビノイドのうち、CBDが99%以上を占める物がアイソレートです。
高純度のCBDを結晶化させたのち粉末状にしているため使用しやすく、オイルや料理に混ぜて摂取できます。
CBD以外の他の成分との相乗効果は得られませんが、CBDをまず試してみたい方におすすめです。
CBDオイルの選び方
さまざまな種類のCBDオイルが販売されているため、迷ったときにはつぎに紹介するポイントに着目して選ぶことをおすすめします。
タイプで選ぶ
CBDオイルをどのように摂取するのか、オイルの扱い方によって4つのタイプに分類されます。
スポイトタイプ
CBDオイルをスポイトで吸い上げるタイプです。直接口に含んだり飲み物や料理に垂らしたりと、応用しやすい特徴があります。
自身の体調や症状によって自由に量を調節できるため、初心者の方は少量から試し、慣れてきたら量を増やすこともできます。
カプセルタイプ
CBDオイルが1粒ごとのカプセル状になっているタイプです。1粒あたりの量が決まっており、毎日一定量を摂取したい方におすすめです。
また、水やぬるま湯で手軽に流し込むことができるため、オイル特有の味やにおいが気になる方も手軽に摂取できます。
ロールオンタイプ
CBDオイルを身体に塗り込んで使う皮下吸収タイプです。CBDオイルは経口摂取だけでなく、皮下吸収によっても効果を得ることができます。
塗る箇所は自由なため、筋肉痛が気になる箇所や皮膚トラブルが気になる箇所など、自身の悩みに合わせて使用可能です。
また、コンパクトで持ち運びやすいため、出先でも気軽に使用できるメリットがあります。
レスピラタイプ
気化させたCBDオイルを吸引するタイプです。自宅で過ごすリラックスタイムや就寝前に吸引して、寝付きをよくすることができます。
深呼吸で効率良く体内に取り入れることができる一方、専用の機器を使用して気化させなければならないため、出先での使用にはあまり向いていません。
人気のブランドで選ぶ
CBDオイルに万が一THCが含まれていた場合違法薬物となってしまうため、信頼できるブランドから購入することが大切です。
ユーザーが多く人気のブランドを3社紹介します。
ENDOCA(エンドカ)
CBD業界のパイオニアとして有名なブランドで、ヘンプ農家に産まれた科学者のヘンリー・ヴィンセンティによってデンマークで設立されました。
2030年までに一般家庭にもCBDを流通させるというビジョンを掲げ、環境に配慮した高品質なCBD製品を各国に輸出しています。
スポイトタイプのCBDオイルの他、カプセル、ボディバター、リップ、ガムなどさまざまな形のCBDオイルが販売されています。
CBDAYS MOMENT(シービーデイズ モーメント)
オーガニック製品の世界統一基準であるCOSMOSに認証された日本発のCBDブランドです。
商品タイプが豊富で、スポイト、ロールオン、レスピラ、ボディバーム、ハンド美容液、マッサージオイル、チョコレートなどがあります。
また、カモミールやライム、イランイランなどの香りを配合することでよりリラックス効果を高め、初心者の方でも使いやすい点が特徴です。
H THINK(エイチ シンク)
健康のための成分として日本人にもCBDを広めるため、生産者や工場、安全性のテストなど細部までこだわった日本発のCBDブランドです。
高い基準をクリアした商品しか取り扱わない「伊勢丹本店」や「コスメキッチン」などで販売されていることからも、品質の高さがわかります。
スポイト、ロールオン、タブレット、クリームなどのタイプが販売されており、ブロードスペクトラムのCBDオイルも扱っています。
第三者機関で成分分析を行っているか
国によって大麻の取り締まりに関する法律は異なります。輸入製品の場合、微量のTHCが含まれていることがあるということです。
成分表をよく確認してから購入することが大切ですが見落とす可能性もあるため、信頼できる第三者機関による成分分析がおこなわれているかを確認しましょう。
第三者機関による成分分析をクリアしている場合、製品のパッケージやHPに「THCを含まない製品であること」が記載されています。安全性がきちんと確認できる製品を選びましょう。
トライアルセットで試してみる
CBDオイルには経口摂取や皮下摂取などさまざまな使用方法があるため、トライアルセットを購入して試してみることをおすすめします。
味やにおい、使用感を試してみて一番使用しやすい製品を選びましょう。
【スポイトタイプ】おすすめのCBDオイル5選
スポイトタイプは料理や飲み物にも取り入れやすく、摂取量を自身で調節できるため、症状や目的に合わせて調節しながら摂取したい方におすすめです。
スポイトタイプのCBDオイルをCBD濃度や特徴に着目し、おすすめオイル5選を紹介します。
ENDOKA(エンドカ)「ヘンプオイルドロップス 1500mg CBD」
第三者機関による試験をクリアしたENDOKAの高品質な製品で、オーガニック認証を受けた原料から作られています。
製品1本(10㎖)あたりCBDを1500㎎配合しているため、CBD濃度は15%と高濃度の製品です。
ブロードスペクトラム製品に分類され、CBDにオメガ3・オメガ6やヘンプシードオイル、ビタミンE、その他豊富な天然分子が配合されています。
口に含みやすいスポイトタイプで、1本あたり300滴分使用可能です。
価格 | 21,600円 |
内容量 | 10㎖ |
CBD濃度 | 15% |
elixinol(エリクシノール)「CBDティンクチャー1500」
ダイエットや脳機能の改善にも注目されているMCTオイルをベースに、15%の高濃度CBDを配合したブロードスペクトラムのCBDオイルです。
スポイトタイプのため直接口に含んだり料理に混ぜたりとさまざまな応用ができます。
就寝前に使用することで睡眠の質が向上したという声も多く、定期購入するユーザーが多い人気製品です。
価格 | 11,880円 |
内容量 | 10㎖ |
CBD濃度 | 15% |
Naturecan(ネイチャーカン)「20%CBGオイル」
CBDと同様にカンナビノイドの一種であるCBG(カンナビゲロール)を20%配合したCBGオイルです。
THCが含まれていないことが第三者機関の成分分析により証明されています。
CBGは「CBDの母」と呼ばれており、CBDより抽出するのが難しい希少な成分です。
CBGは不安や痛みへの作用はCBDより強いとされています。また、睡眠の質を高めたい方にもおすすめです。
価格 | 18,900円 |
内容量 | 10㎖ |
CBG濃度 | 20% |
hemptouch(ヘンプタッチ)「CBDオイルゴールド 3%」
スロベニアで取れたオーガニックヘンプが原料で、CBDにテルペンや自然化合物を配合し、MCTオイルで摂取しやすくしたブロードスペクトラム製品です。
CBD濃度は3%と少ないため、CBDを初めて使用する方や高濃度の製品が身体に合わない方におすすめです。高濃度製品と比較すると価格も抑えられています。
価格 | 4,980円 |
内容量 | 10㎖ |
CBD濃度 | 3% |
Canna Tech(キャナテック)「CBD DROPS 30G」
選び抜かれた原料を海外から直接輸入し、日本国内の自社工場で製品化しているCanna TechのブロードスペクトラムCBDオイルです。
CBD濃度は6%ですが、日本国内で製造された安全性の高い製品を使用したい方におすすめです。
価格 | 7,980円 |
内容量 | 30㎖ |
CBD濃度 | 6% |
【カプセルタイプ】おすすめのCBDオイル3選
カプセルタイプは味やにおいに左右されにくく、決まった量を手軽に摂取できる飲みやすさが特徴です。
カプセルタイプのCBDオイルをCBD含有量や特徴に着目し、おすすめオイル3選を紹介します。
ENDOKA(エンドカ)「カプセルヘンプオイル 300mg CBD」
1粒あたり10㎎のCBDを含有したブロードスペクトラム製品です。CBGやテルペン、フラボノイドなどの天然成分を配合し、グルテンフリーの特徴があります。
また、カプセル自体も植物成分からできているため、ヴィーガンの方も安心して摂取できます。
価格 | 4,860円 |
内容量 | 30粒 |
CBD含有量 | 10㎎(1粒あたり) |
elixinol(エリクシノール)「CBDカプセル1200」
1粒あたり20㎎ものCBDを含有した高濃度のブロードスペクトラム製品です。ベースとなるオイルには、オメガ3・オメガ6などを配合したヘンプシードオイルを使用しています。
また、海藻由来のカプセルを使用しているため、ヴィーガンの方も安心して摂取できるよう配慮されています。
1日1~2粒を目安に摂取するため、1ボトルで1~2か月間使用可能です。
価格 | 9,504円 |
内容量 | 60粒 |
CBD含有量 | 20㎎(1粒あたり) |
MEDTERRA(メディテラ)「CBD DAILY SUPPLEMENT 25MG」
医学研究社と共同開発をおこなうMEDTERRAによる、カプセルタイプのアイソレート製品です。第三者機関による成分分析もクリアしているため、安全性が証明されています。
CBD含有量が多いため価格は比較的高いですが、1日1粒の服用で1か月間使用可能です。
価格 | 8,424円 |
内容量 | 30粒 |
CBD含有量 | 25㎎(1粒あたり) |
【ロールオンタイプ】おすすめのCBDオイル3選
経口摂取が苦手な方にはロールオンタイプがおすすめです。コンパクトな製品であれば持ち運びにも便利で、旅行先でも手軽に使用できます。
ロールオンタイプのCBDオイルをCBD濃度や特徴に着目し、おすすめオイル3選を紹介します。
CBDAYS MOMENT(シービーデイズ モーメント)「DEEP SILENCE ロールオン」
ホホバ種子油、ゆず種子油、チャ実油、ツバキ種子油などの植物原料に5%のCBDを配合したブロードスペクトラム製品です。
リップクリーム程度のコンパクトなサイズで持ち運びやすく、外出先でも手軽に塗ることができます。
また、ネロリとローマンカモミールの精油がリラックス効果を高めてくれるため、就寝前に手首や首元に塗るのもおすすめです。
価格 | 5,390円 |
内容量 | 5㎖ |
CBD濃度 | 5% |
H THINK(エイチ シンク)「CBDリペアロールオン」
ホホバ種子油やハッカ油にアイソレートCBDを配合した製品です。コンパクトなサイズと爽やかな見た目が印象的で、ポーチに忍ばせて出先でも気軽に使うことができます。
また、香りはパロサント、ヒノキローズウッド、ミント、ラベンダーミント、レモンミントといった種類があり、落ち着いた香りを楽しみながらリラックス効果を得ることができます。
価格 | 2,200円 |
内容量 | 8㎖ |
CBD濃度 | 1.25% |
HEMPS(ヘンプス)「CBD RESCUE ROLL ON カーム」
ホホバ種子油をベースに、CBDやテルペンを配合した製品です。若々しいグリーンを連想させるリラックスハーバルの香りが、ネロリドールやフムレンによって再現されています。
疲れているときや就寝前に、うなじや手首に塗る方法がおすすめです。
価格 | 2,310円 |
内容量 | 8㎖ |
CBD濃度 | 1.25% |
CBDオイルの効果的な使い方
CBDオイルは、製品タイプやCBD含有量によって効果の現れ方が異なります。
そのため、製品ごとの使用方法を守ることを大前提として、より効果を得る使い方を紹介します。
1日に2〜3回使用する
1日あたりの使用量を一度にまとめて使用するのではなく、2~3回に分けて使用することで効果を持続させることができます。
起床時、昼食時、就寝前といったように使用するタイミングを分けてみましょう。
ただし、使用すると眠くなる場合があり、朝や昼間の活動を妨げてしまう場合や車の運転をする方は就寝前の使用がおすすめです。
自身の調子に合わせて量を調整する
CBDオイルを初めて使う際は少量から試すことをおすすめしますが、慣れてきたら自身の調子や症状に合わせて量を増やしてみましょう。
その場合、量の調整がしやすいスポイトタイプがおすすめです。
つぎに挙げる目安を参考に、摂取量を調整してみてください。
- リラックス効果や健康維持のために使用したい方:1日あたり5~25㎎
- 不眠症やうつ症状などが酷い方:1日あたり25~250㎎
まとめ
CBDオイルは大麻草やヘンプから抽出した自然由来の化合物で、SDGsの観点からも注目されている成分です。
ストレスを取り除きリラックス効果を高めることで生活の質が向上し、美容効果や運動パフォーマンスの向上にも役立ちます。
日本国内ではまだあまり浸透していませんが、安全性が確認されているため日常的に取り入れるのがおすすめの成分です。
製品にはさまざまなタイプがあり、自身に合ったタイプを見つけるためにはまず試してみることが大切です。
本記事で紹介した製品や、CBDオイルの選び方を参考にしてみてください。
※本記事の情報は2022年11月時点のものです。
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