防風通聖散の副作用とは?服用で気をつけたい副作用以外の5つの注意点も解説

防風通聖散は、脂肪細胞を活性化して脂肪を燃焼する効果があることからダイエットに取り組んでいる人に人気の漢方薬です。

ところで、防風通聖散の副世に関して副作用にも注意をしなければいけないことをご存知ですか?

防風通聖散をはじめとする漢方薬は、西洋薬と比較して副作用が起こりにくいものの、まれに副作用が起こるリスクがあるので服用時には注意が必要です。

そこで、この記事では防風通聖散の副作用について徹底調査。さらに、副作用以外にも防風通聖散の服用について注意すべき点についても詳しく解説していきます。

防風通聖散を安全に服用してダイエットをするためにも、事前に副作用についてしっかりと確認しておきましょう。

防風通聖散の副作用を解説

内容
副作用発疹、発赤、かゆみ、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満感、激しい服る鵜を伴う下痢、腹痛、めまい、発汗、動悸、むくみ、頭痛

防風通聖散は、植物などの18種類の生薬を組み合わせて作られた漢方薬です。防風通聖散の薬効は、自然原料からできている点から、西洋薬と比較して治療が必要となるような重篤な副作用が出ることは殆どありません。

しかし、成分である生薬にアレルギーを持っている場合や、効能が強い生薬が配合されていることなどから、皮膚症状や消化器系の副作用が起こることがあります。

防風通聖散を安全に服用するためにも、副作用について正しく理解をしておきましょう。

防風通聖散の服用後によく見られる副作用

関係部位症状
皮膚発疹、発赤、かゆみ
消化器系吐き気、嘔吐、食欲不振、胃部不快感、腹部膨満感、激しい服る鵜を伴う下痢、腹痛
精神神経系めまい
その他発汗、動悸、むくみ、頭痛

一見すると、上記のように下痢、吐き気、頭痛など、特に気にならないような症状かもしれませんが、軽い副作用だからといって軽視するのは禁物です。

特に、下痢や吐き気などの症状は、防風通聖散の副作用の中でも多く見られます。

これは、防風通聖散に含まれるダイオウやシャクヤクという生薬の便通を促す働きにより、便通が良くなりすぎて下痢症状がみられることがあります。

防風通聖散の服用が原因でおこる重大な副作用

症状の名称症状
間質性肺炎階段を上ったり、少し無理をしたりすると息切れがする・息苦しくなる、空せき、発熱等がみられ、これらが急にあらわれたり、持続したりする。
偽アルドステロン症手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
ミオパチー手足のだるさ、しびれ、つっぱり感やこわばりに加えて、脱力感、筋肉痛があらわれ、徐々に強くなる。
肝機能障害発熱、かゆみ、発疹、黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)、褐色尿、全身のだるさ、食欲不振等があらわれる。
腸間膜静脈硬化症長期服用により、腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が繰り返しあらわれる。

防風通聖散の服用が原因で、まれに上記のような重篤な副作用が起こることもあります。

これらの副作用は、他の薬との飲み合わせなどによっても引き起こす場合や持病をお持ちの場合にも重篤化する可能性があるので十分注意してください。

なかでも、他の漢方薬や薬を服用中の方は注意が必要です。それというのも、飲み合わせに問題が生じると、効果が出過ぎたり、効果が半減してしまう危険性があるからです。

防風通聖散の副作用の起こりやすい方の特徴

  • 妊婦または妊娠していると思われる人
  • 体力の衰えている人、体の弱い人
  • 胃腸が弱く下痢しやすい人
  • 発汗傾向の著しい人
  • 高齢者
  • 過去に薬などにより発疹、発赤、痒みなどを起こしたことがある人
  • 浮腫み、排尿困難の症状がある人
  • 高血圧、心臓病、腎臓病、甲状腺機能障害

上記のような体質の方は、防風通聖散が体質的にあっていない可能性があるので服用をお勧めできません。

なぜなら、防風通聖散をはじめとする漢方薬は、服用する人の体質によって効果のある方と効果のない方がいるからです。

もし体質に合わない人が防風通聖散を服用すると、効果を実感できないばかりか副作用が出る可能性があります。

このような方が服用を希望する場合には、事前に医師または薬剤師に必ず相談してから服用するようにしましょう。

出典:独立法人医薬品医療機器総合機構

防風通聖散を飲んで副作用が出た場合の対処法

防風通聖散の服用で、副作用と感じられる症状を自覚した時には直ちに服用を中止してください。

なぜなら、漢方薬の副作用が発症しても、多くの場合は服薬を中止することで症状が緩和することがほとんどだからです。

しかし、まれに服薬を中止しても症状が改善しない場合があります。症状が持続する場合や症状が強くなる場合には、必ず医師の診察を受けてください。

出典:独立法人医薬品医療機器総合機構

防風通聖散の服用で気をつけたい副作用以外の5つの注意点

防風通聖散の副作用以外に注意しなくてはいけないポイントは上記の通りです。

効果的かつ安全に防風通聖散を服用するためにも、それぞれ詳しく見ていきましょう。

適切な方法で服用する

防風通聖散は、食間にぬるま湯で服用してください。満腹時に服用すると、充分な効果を得られない可能性があるからです。

また、防風通聖散の服用に際してジュースなどで服用すると薬の吸収に影響を与えるので、ぬるま湯で飲むようにしましょう。

効果を実感できない場合は長期服用しない

1ヶ月復唱して効果を実感できない人は、防風通聖散が体質にあっていない可能性があるので服用を中止しましょう。

もし、効果を実感できないのに服用を続けると、身体への負担が大きくなることが考えられるからです。

ですので、効果を実感できない場合には服用を中止し、医師または薬剤師に相談することをお勧めします。

一方で、防風通聖散の服用で副作用の症状がなく、効果を実感できる場合には、長期間服用しても問題ないといわれています。

自己判断で他の薬やサプリと併用しない

防風通聖散を服用する場合には、自己判断で他の薬やサプリと併用しないようにしましょう。

なぜなら、防風通聖散との併用で薬の作用が強く出過ぎることがあるからです。

特に、交感神経を刺激する薬と併用することで、不眠や、発汗過多、頻脈、動悸、全身脱力感、精神興奮などの症状を引き起こしてしまう可能性が高くなります。

この他にも、防風通聖散に含まれる生薬である甘草は、多くの漢方薬に配合されているので飲み合わせに注意しましょう。

現在服用中の薬やサプリがある場合には、自己判断することなく事前に医師に相談しましょう。

妊娠中の服用を避ける

防風通聖散は、妊娠中の方や妊娠の可能性のある方は服用を避けてください。

防風通聖散の中に配合されているダイオウやボウショウという生薬には子宮収縮や骨盤内臓器の充血作用があり、流産や早産のリスクがあるからです。

絶対に、自己判断で防風通聖散の服用をしないようにしましょう。

授乳中の服用は避ける

授乳中の人方は、できる限り防風通聖散の服用は避けてください。

防風通聖散の中に含まれているダイオウという生薬の影響により、赤ちゃんが下痢をする可能性があるからです。

どうしても防風通聖散の服用を希望する場合には、医師に相談してから扶養することをお勧めします。

まとめ

  • 防風通聖散の副作用のリスクがあることを正しく理解する
  • 服用後に異常を感じた時は直ちに服用を中止して医師または薬剤師に相談する
  • 防風通聖散の服用が適しているかどうかを確認する
  • 防風通聖散には副作用以外にも注意すべき点があることを確認しておく

防風通聖散の副作用についてみてきました。副作用の話だけ聞くと、防風通聖散の服用に不安を感じるもしれません。

しかし、服用前に防風通聖散の副作用について正しく理解しておくことで、重篤な副作用の発症を防ぐことが出来ます。

また、防風通聖散は医薬品ですので、副作用以外にも注意すべき点があるので、服用の注意点なども事前にチェックしておきましょう。

そのうえで、少しでも不安がある場合には、決して自己判断することなく、医師または薬剤師に相談するなどしてから服用することをお勧めします。