鼻の穴が目立つ、鼻が広がっているなど、鼻の形や大きさに悩みやコンプレックスを抱えている方もいらっしゃるでしょう。
鼻を整形する手段の一つに、小鼻縮小があります。小鼻縮小では切開手術や縫合をおこなうため、ダウンタイム期間や効果が気になる方も多いのではないでしょうか。
本記事では、小鼻縮小のダウンタイム期間や術後の過ごし方を紹介します。また、笑うと痛い理由や術後の症状の対処法なども併せて解説します。
小鼻縮小に興味のある方、小鼻縮小の予定がある方など、ぜひ手術をおこなう前に参考にしてください。
小鼻縮小とは?
小鼻縮小は、鼻の印象を変える美容施術の一つです。まずは、小鼻縮小について詳しく解説します。
広がった鼻の穴を小さくする施術
小鼻縮小は、鼻の印象を変え、鼻の穴や小鼻を目立たなくする美容施術です。一般的には鼻翼縮小とも呼ばれています。
第一印象で目に入るのは顔ですが、鼻は顔の中心に位置しています。そのため、鼻はその方の印象を決める大きな役割を持っています。
一見鼻筋が通っていても、小鼻が大きいと鼻全体が大きく見えてしまいます。一般的には、小鼻が目頭の延長線で収まることが理想です。
小鼻が目頭の延長線からはみ出している場合、小鼻が大きいと考えられます。
小鼻の大きさは、顔全体のバランスや見え方に影響を与える場合があります。
顔全体の印象は鼻の形や大きさでがらりと変わるため、鼻の悩みやコンプレックスのある方には大きな効果が期待できる美容施術といえるでしょう。
切る施術と切らない施術がある
小鼻縮小の施術方法は、切る施術と切らない施術の2つです。切る施術は、小鼻縮小の主な施術法として用いられています。
切る施術にも2種類あり、内側法と外側法が主流です。内側法では、小鼻の内側である鼻の穴の中の皮膚を切開して、左右から小鼻を中心へ寄せます。
一方の外側法では、小鼻の外側にあたる小鼻の付け根部分を切開して、小鼻の皮膚を切り取って小さくします。
皮膚を切開する施術方法のため、比較的長いダウンタイムを伴いますが、半永久的な効果が期待できます。
切らない施術は、糸を用いる施術法です。切らない施術として主に使われている施術方法が、埋没法です。
埋没法では、小鼻の外側に針と糸を通し、中心に向かって小鼻を縫い寄せて小さくします。
皮膚を切開しないためダウンタイムが短めですが、切る施術に比べると効果の持続性が劣る場合があります。
また、切らない施術にはボトックス注射によるものもあります。ボトックスにより小鼻の筋肉の動きを一時的に止めることで、小鼻を小さく見せます。
しかし、ボトックスは一時的な施術になるため、約3か月ほどしか効果が持続しません。大抵の場合、ダウンタイム期間は生じません。
しかし小鼻自体を縮小できる施術ではないため、根本的な解決にならないことが弱点です。
小鼻縮小施術の特徴
小鼻縮小は、一人一人の小鼻によって施術方法が変わることが特徴です。そのため、クリニックでのカウンセリングで施術方法を相談しながら決めていきます。
また、小鼻についての悩みによって切る施術と切らない施術を選べる場合があります。
たとえば、小鼻の幅が気になる場合、左右の小鼻を寄せる施術になりますが、小鼻を切開して寄せる方法、糸で縫い寄せる方法があります。
小鼻の状態によって切る施術と切らない施術を併用する場合もあるため、事前カウンセリングでしっかりと自身の小鼻の悩みや施術方法を話し合いましょう。
小鼻縮小施術をおすすめする方
小鼻縮小は、小鼻の大きさや形などについて次のような悩みを抱えている方におすすめの施術です。
- 鼻の穴を小さくしたい
- 小鼻を小さくしたい
- 小鼻の横幅を整えたい
- 小鼻の形を変えたい
- 豚鼻を直したい
- 鼻全体を小さくしたい
- 笑うと鼻が広がるのを改善したい
小鼻縮小のダウンタイム期間
小鼻縮小では実際に手術をおこなうため、ダウンタイム期間が生じます。
ここでは、小鼻縮小のダウンタイム期間について、詳しく解説します。
ダウンタイム期間は施術方法によって異なる
小鼻縮小のダウンタイム期間は、切る施術か切らない施術によって異なります。基本的には切る施術の方が、切らない施術よりもダウンタイム期間は長くなります。
個人差もあるため、あくまでも目安として参考にしてください。
切る施術のダウンタイム期間は約1か月
切る施術のダウンタイム期間は、約1か月です。皮膚にメスを入れて切開するため、施術後は痛みや腫れを伴います。
痛みや腫れについては数日後には緩和し、2週間ほどで回復します。また、施術翌日以降に痛みが強く出た場合は、痛み止めにより対処します。
1か月程度経過すると、皮膚の赤みも目立ちにくくなるため、手術前の皮膚に戻ったことを実感する場合が多く見られます。
切らない施術のダウンタイム期間は約1〜2週間
切る施術のダウンタイム期間は、約1〜2週間が目安です。皮膚を切らないため、傷跡は目立ちません。
ただし、痛みや腫れを伴う場合があるため、1~2週間程度は様子を見るようにしましょう。切る施術よりも施術後の痛みや腫れは軽度ですが、期間は短くともダウンタイムは生じます。
そのため、埋没法やボトックス注射による施術を考えている方は参考にしてください。
小鼻縮小のダウンタイムの症状やその対処法
小鼻縮小に伴うダウンタイム期間の症状やその対処法について、切る施術と切らない施術それぞれの内容を織り交ぜながら紹介します。
ただし、症状や対処法にも個人差があるため、気になる場合は医師に相談しましょう。
施術箇所が腫れる
小鼻縮小の施術により起こりうる症状の一つに、皮膚の腫れがあります。施術後、鼻の周りが腫れ、初期は小鼻の見え方に左右差を感じることがあります。
切る施術の場合、1〜2週間程度で腫れは目立ちにくくなりますが、個人差があります。完全に腫れが引いて元の皮膚に戻るまでに、3か月程度要する場合もあります。
埋没法をはじめとする切らない施術の場合、皮膚の腫れは1週間程度で落ち着きますが、まれに内出血や感染症によって症状が長引く場合もあります。
また、切らない施術でもボトックス注射による小鼻縮小の場合、施術箇所に腫れは見られません。
内出血が起こる
小鼻縮小の施術により、内出血が起こる場合があります。
内出血は施術に用いる注射針や縫合針によって血管が切れ、皮下に血液が溜まることで誘発されます。
多くの場合、日が経つと緩和されるため、そこまで不安になる必要はありません。
抜糸後は化粧が可能になるため、内出血が気になる場合はファンデーションやコンシーラーなどで隠すのも一つの手です。
笑うと痛い・つっぱり感がある
小鼻縮小の施術後、笑うと患部に痛みが走ったり、つっぱり感を覚えたりする場合があります。糸で小鼻を寄せたり縫合したりするため、表情筋の動きが制限されることが原因です。
施術により、鼻の横にある筋肉や上唇と小鼻を引き上げる筋肉、小鼻の下から鼻の横につながる筋肉などが影響を受けていると考えられます。
微笑む程度であれば問題ありませんが、歯を見せて笑った場合に痛みやつっぱりを感じるケースが多いようです。
そのため、施術前の事前カウンセリングで「笑ったときの痛みや違和感を減らしたい」旨を伝えておくことが大切です。
鼻の大きさや形に関する事柄はもちろんですが、術後のケースも想定して納得のいくまで話し合っておくと、術後の不安を軽減できます。
小鼻縮小のダウンタイムの症状や痛みの経過
小鼻縮小の施術後に入るダウンタイム期間中の症状や痛みの経過について、イメージしやすいようにまとめました。
あくまでも一例です。個人差があることを念頭に置いたうえで、参考にしてください。
切る施術の経過例
施術後の経過 | 症状 |
---|---|
当日 | ・麻酔が切れた時点で痛みや腫れがある ・傷跡が目立つ |
翌日 | ・痛みや腫れが強く出る(必要に応じて痛み止めを服用) |
2日目 | ・痛みや腫れがある ・鼻周辺の違和感がある |
3~6日目 | ・痛みや腫れ、違和感が徐々に緩和される ・抜糸後、皮膚のつっぱりも改善される |
1週間 | ・痛みや腫れ、違和感が引く ・内側法の場合、傷跡が治りはじめる |
2週間 | ・痛みや腫れ、違和感がほぼ無くなる ・内側法の場合、化粧なしでも傷跡が目立たなくなる |
1か月 | ・痛みや腫れ、違和感が無くなる ・内側法の場合、1か月程度で手術前の自然な皮膚に戻る場合が多い ・外側法の場合、傷跡が完全に目立たなくなるまでは3~6か月程度要する場合が多い |
切らない施術の経過例
施術後の経過 | 症状 |
---|---|
当日 | ・麻酔が切れた時点で痛みや腫れがある |
翌日 | ・痛みや腫れがある ・鼻周辺の違和感がある ・翌日時点ですでに痛みや違和感が気にならない方もいる |
2日目 | ・痛みや腫れ、違和感が徐々に緩和される |
3~6日目 | ・痛みや腫れ、違和感がほぼ無くなる |
1〜2週間 | ・痛みや腫れ、違和感が無くなる |
1か月 | ・1か月程度で手術前の自然な皮膚に戻る場合が多い |
小鼻縮小のダウンタイム期間の過ごし方や注意点
小鼻縮小のダウンタイム期間の過ごし方と注意点について、切る施術と切らない施術ごとに詳しく解説します。
切る施術後の過ごし方
切る施術を選択した場合、最低でも1か月程度はダウンタイム期間です。切らない施術よりも注意する点が多いため、気をつけて過ごしましょう。
傷口への負担を避けた生活を送る
基本的には傷口への負担を避け、日々安静に過ごすことが必要になります。鼻を強くかむことや、洗顔を強くおこなうことはやめましょう。
また、小鼻のピーリングのお手入れを習慣にしている方は、ダウンタイム期間を終えるまで避けることをおすすめします。
鼻水や鼻血が出た場合には、鼻をかまずに、ティッシュや綿棒で拭って対処してください。鼻にかゆみが出た場合には、鼻をこすらずに、保冷剤で冷やしてください。
まれに、患部の傷口から細菌が侵入し、感染症を引き起こす場合があります。痛みや腫れがひどい場合や、悪化する場合には早急に医師へ相談しましょう。
シャワーは当日・入浴は施術翌日以降
シャワーは手術当日から可能ですが、浴び方には注意が必要です。シャワーの水が直接顔にかかると、鼻への刺激につながり、ダウンタイムを長引かせてしまう場合があります。
そのため、顔を洗う際には、一旦手で水を受けてからやさしく洗いましょう。また、髪を洗う場合も、シャワーのお湯が直接鼻にかからないよう注意してください。
入浴は施術の翌日以降から可能になる場合が多いです。ただし、熱いお湯には血行促進効果があるため、患部の腫れを長引かせてしまう場合があります。
入浴は1週間程度避けた方がよいため、可能な限りシャワーで済ませましょう。また、仮に入浴する場合も患部の腫れが治っていることを確認してからにしましょう。
化粧は抜糸が完了するまで不可
抜糸が完了するまでは、鼻周辺の化粧ができないため注意してください。施術後、5日程度で抜糸をおこなうケースが多いため、鼻周辺の化粧は抜糸完了後からはじめるようにしましょう。
腫れや傷跡が目立って気になる場合は、ファンデーションやコンシーラーで隠せます。ただし、化粧品を鼻周辺に使用する際には、刺激にならないよう注意しましょう。
食事や運動内容に注意
小鼻縮小後は、食事や運動にも若干の制限が生じる場合があります。食事の内容や運動内容によってはダウンタイム期間を長引かせてしまう可能性があるため、控えられるものは控えましょう。
食事は塩分の多いものを避けることをおすすめします。塩分はむくみの原因となるため、患部の腫れを長引かせてしまう可能性があるためです。
また、アルコールには血流促進効果があるため、患部の痛みや腫れの症状を誘発する危険性があります。そのため、飲酒は施術後1週間ほど避けた方が無難です。
日頃、運動を生活に取り入れている方は、施術後の激しい運動は控えてください。体を動かすことで血行が良くなるため、痛みや腫れの症状が強くなる場合があります。
自身の術後の経過を見ながら、徐々に運動を再開するようにしてください。
切らない施術後の過ごし方
切らない施術をおこなった場合、翌日からメイクや入浴が可能です。
基本的には普段と変わらない生活ができますが、傷口には注意して過ごしましょう。
基本的には通常通りの生活ができる
切らない施術後は、基本的にいつも通りの生活ができます。ただし、鼻の皮膚や患部を清潔に保つことは必要です。
気になる汚れがある場合や、洗顔をおこなう場合は、優しく洗うようにしましょう。
傷口を刺激しないように注意
切らない施術をおこなった場合も、傷口を不用意に傷つけることは避けましょう。切る施術後と同様に、鼻水や鼻血が出た場合には、鼻をかまずにティッシュや綿棒で拭って対処してください。
患部を刺激しないことは、施術の効果を持続させるためにも必要です。あまり神経質になることはありませんが、切る施術後の過ごし方と同じくらい鼻周辺への刺激に注意して生活しましょう。
小鼻縮小の施術後に関するよくある質問
ここでは、小鼻縮小に関するよくある質問について項目ごとに解説していきます。
通院や抜糸は必要?
通院や抜糸の必要性については、小鼻縮小の施術方法や施術をおこなうクリニックによって異なります。
小鼻縮小の施術による抜糸は、基本的に施術後5日以降に設定しているクリニックが多いです。
また、時間が経つと自然に糸が外れる「吸収糸」を施術に用いているクリニックでは、抜糸の必要がありません。
通院の必要がない場合もあるため、遠方で通院の難しい方は、施術を受けるクリニックへの事前相談をおすすめします。
傷跡は目立つ?
傷跡の目立ち方は、施術方法によって異なります。
切る施術の場合、外側法は小鼻の脇の溝に沿った傷になるため、施術後数か月はどうしても傷跡が残ります。
個人差はありますが、その後は時間の経過とともに傷跡は目立たなくなります。内側法の場合は、小鼻のつけ根から切開するため、傷跡はあまり目立ちません。
施術後1か月ほど赤みが生じる場合がありますが、2〜3か月経過すると傷跡は白い線状に回復していきます。
切らない施術の場合も赤みが出る場合がありますが、時間とともに軽快していきます。完全に傷跡がなくなるまでの間、外出時に患部が気になる場合は、マスクをつけると自然に隠せます。
また、マスクを使用する場合は、鼻に負担のかからないノンワイヤーマスクがおすすめです。
鼻呼吸がしづらくなる?
普段の生活において、鼻呼吸がしづらくなることはありません。小鼻縮小は、小鼻の大きさや形を整える施術のため、鼻の穴自体が小さくなるわけではないからです。
大抵の場合、鼻呼吸がしづらくなることはありませんが、鼻から吸い込む空気の通り道の形が変わるため、呼吸の際に違和感を覚えることは考えられます。
不安な方は、事前にクリニックで相談しておきましょう。
施術後の姿は包帯で目立つ?
施術を受けるクリニックにもよりますが、大半は包帯を巻かれるような姿にはなりません。
ただし、切る施術の場合は患部に縫合糸が残るため、糸を隠すためにマスクの着用が推奨されることがあります。
そのほか、患部の赤みや腫れが目立つ場合にはマスクで自然に隠すと目立つこともなくなります。
仕事や学校に復帰できる目安は?
小鼻縮小の施術後は、翌日から仕事や学校に復帰できます。患部の赤みや腫れが目立つ場合には、マスクを着けて過ごすことをおすすめします。
また、切る施術をおこなった場合は痛みが強く出る場合があるため、痛み止めを携行するようにしてください。
可能であれば、術後のダウンタイムを考えたうえで、施術日以降に数日程度の休暇が取れるよう、施術前の事前申請をおすすめします。
まとめ
今回紹介したように、小鼻縮小の施術後はダウンタイムがあり、切る施術と切らない施術によってダウンタイム期間の過ごし方も異なります。
また、症状には個人差があるため、痛みや腫れが続く場合には早急に医師やクリニックなどに相談するようにしてください。
これから小鼻縮小の施術を考えている方は、施術後に起こり得る症状や施術後の過ごし方を理解し、事前に身構えておきましょう。
化粧やマスクなどで自然に傷跡を隠し、普段の生活を続けながらもダウンタイムや症状とうまく付き合うことも必要になります。
小鼻縮小施術をおこなう場合には信頼できる医師やクリニックにしっかりと事前相談をしたうえで、自身の鼻に負担がかからない生活を送る準備をしてください。
※本記事の情報は2022年12月時点のものです。
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