アートメイク施術後はMRI検査ができないって本当？注意点とリスクを下げるポイントを解説！

MRIは、電磁波を身体にあてて断層を撮影する検査方法です。

アートメイクに使用される色素に金属成分が含まれていると、電磁波が反応してしまうため、MRIを受けることができない場合があります。

アートメイクをしたいと思っていても、「MRIを受けることができなくなると困る」「アートメイクをすると本当にMRIが受けられないのか」と不安に思う方も多いでしょう。

そこで本記事では、アートメイク施術後にMRIを受けてもいいのか、MRIを受けない方がよい場合、アートメイクとMRI検査の関係などを解説します。

併せて、おすすめのクリニック6院も紹介するため、アートメイクを検討している方はぜひ参考にしてください。

アートメイク施術後でもMRI検査は受けていいの？

現時点では、多くのクリニックでMRIに影響を与えない色素を使用しているため、MRIを受けることができることがほとんどです。

アートメイクに使うインクには、若干金属が配合されています。

金属が含まれている量はインクによって異なるため、MRI検査を受けても良いかどうかはアートメイクに使ったインクの種類によって決まります。

多くのクリニックでは問題のないインクを使用していますが、施術前のカウンセリングや公式ホームページで、どのような色素を使用しているかを確認するとよいでしょう。

アートメイク専門クリニックや美容皮膚科などの医療機関で施術を受けることも大切です。

こんな場合はMRI検査を受けない方がいい

金属、酸化鉄が多く含まれているインクを使用した場合は、MRI検査を受けることができません。

MRI検査は金属に反応することで熱が発生するため、熱の発生によってアートメイクを施した箇所を火傷するリスクがあるからです。

アメリカFDAの認可を得ていない原材料を使っているインクや、10年以上前に使われていたインクを現在も使用している場合はMRI検査を受けないほうがよいでしょう。

現在の技術では、アートメイクで使用するインクに一切金属を配合しないのは難しいとされています。

インクに配合される金属の量が多いかどうかは、アメリカ食品医薬品局（FDA）のほか、ヨーロッパの安全規格（CE）の認可を受けているかをチェックすると判ります。

アートメイクとMRI検査の関係

アートメイクを施せばすっぴんでもメイクをしているように見えるため、メイクの時間を短縮でき、時間を有効活用できます。

しかし、アートメイクをしているとMRI検査を受けられない場合があります。

アートメイクをしているとMRIを受けられない場合がある理由には、次の2つが挙げられます。

アートメイクの色素には鉄が含まれている

アートメイクに使用されているインクには金属の成分が配合されているため、MRI検査を受けられない可能性があります。

MRI検査は、地場のなかでRFパルスと呼ばれる電磁波を照射する方法です。

そのため、アートメイクのインクに配合されている金属成分が電磁波に反応し、やけどや画像の乱れなどが起こる可能性があります。

MRIは強い磁力を使った検査

MRI検査は、人間の身体の縦・横・斜めなどの断面を撮影する検査です。

頭部のMRI検査では、脳出血や脳腫瘍、脳梗塞といった病気の診断ができます。

さらに、造影剤を使用せずに血管を確認でき、血管の狭窄や動脈瘤も診断可能です。

強い磁力で検査を行うため、インクの金属に反応してアーチファクトというMRI画像の乱れが発生したり、電流による発熱で火傷したりすることがあります。

MRI検査に影響を与える色素とは？

アートメイクの施術で金属が多く含まれるインクを使用すると、MRI検査を受けると火傷をするリスクだけではなく、画像に歪みが起こり、正しい検査結果が出ない可能性があります。

この見出しでは、MRI検査に影響する色素を2つ紹介します。

FDAの認証を受けていない色素

FDAとは、『Food and Drug Administration』の略称で、アメリカ食品医薬品局のことです。

1906年に設立されたFDAは日本の厚生労働省にあたる公的機関で、医薬品や食品、化粧品、医療機器などを販売する際に許可をしたり、違反なものを取り締まったりします。

FDAから認可されると、アメリカでも日本でも食品衛生法や薬機法に基づいていることの証明になります。

審査基準が厳しいFDAの認定を得ているインクであれば、金属の含有量が少ないため安心です。

10年以上前に使用されていた色素

10年以上前に一般的に使われていたインクは金属が多く含まれていることがあるため、検査を断られるケースがあります。

しかし、近年使用されているインクは、金属、酸化鉄の量が少ないものが一般的です。

そのため、MRI検査をしても、若干痛みがあったり痒みを感じたりする程度です。

MRI検査を受ける場合は、あらかじめアートメイクをしているかどうか確認されることがあります。

医師の質問には、正直に答えましょう。

参照：色素について

アートメイク施術後のMRI検査を受けるときに起こりうる問題・注意点

アートメイクは一般的なメイクとは異なり、洗顔をしたり擦ったりしても落ちません。

どのようなシーンでもメイクが崩れることがないのは大きな魅力ですが、MRI検査を受けなければならないときに正確に検査できない、やけどをすることがある、などのリスクもあります。

そこで、アートメイクをしていてMRI検査を受ける際の注意点や、リスクを確認しておきましょう。

アーチファクト（画像の乱れ）が起こる可能性がある

MRI検査は強力な磁力によって体内の水分を共鳴させ、送信された信号を画像に構成する検査で、さまざまな角度から身体の断面を診断できます。

MRI検査の前には、身に着けているアクセサリーや腕時計などの金属は外すように指示されます。

理由は、磁力に影響して診断画像が乱れるためです。

アートメイクに使われているインクに金属成分が多く使われていると、画像が乱れてスムーズに病気の診断ができなかったり、病気を見逃したりといったリスクが高くなります。

アイラインは特に火傷が起こりやすい部位

MRI検査で火傷をする可能性が高いのが、アイラインのアートメイクです。

MRI検査時に火傷をしたという報告があったのはアイラインのアートメイクのみで、リップやアイブロウのアートメイクによる火傷の報告はありません。

なぜアイラインのアートメイクをすると火傷をするのかというと、まぶたの上下にアイラインのアートメイクをしている方が目を開けると、アートメイクが円形になり誘導電流が起こりやすくなるためです。

そのため、まぶたの上下にアイラインのアートメイクをしている場合でも、MRI検査をする際に目を閉じればインクは線になるため、熱を発するリスクを軽減できる可能性が高くなります。

ただし、リスクが下がるだけで100%安全ではない点に注意が必要です。

アートメイク施術後のMRI検査を受ける時に重要なポイント

アートメイク施術後にMRI検査を受ける際には、次の2つの点に注意することが重要です。

MRI検査実施について美容クリニックに確認

アートメイクでどのようなインクを使用するのかは、美容クリニックごとに異なります。

自身がアートメイクを受けるクリニックで、「MRI検査を受けても問題がないか」を確認しましょう。

アートメイクで使用されるインクは、日本製のものだけではなく、アメリカやヨーロッパのものも多くあります。

近年では安全性が高いインクを使用するケースが多いですが、FDAの認定を受けた原材料を使ったインクかどうかを確認しておくと安心です。

MRI検査を実施する医師にアートメイク施術について申告

日本の美容クリニックで使用されるインクの金属含有量は少ないため、MRI検査を受けるにあたってトラブルが起こる可能性は低いです。

しかし、万が一問題が起こったときに備えて、MRI検査を受ける前に必ず申告しましょう。

アートメイクおすすめクリニック

ここでは、アートメイクにおすすめのクリニックを6院、紹介します。

どのクリニックも技術力、カウンセリングの評判がよいため、クリニック選びの参考にしてみてください。

メディカルブロー

メディカルブローは、医療アートメイク業界大手で全国10院を展開しており、年間30,000例以上ものアートメイク実績があるクリニックです。

高い技術力で芸能人も多く来院しており、メディアにも多数掲載されています。

眉毛のアートメイクは、一本一本毛並みを考えながら美しく自然な仕上がりになる新技術「6Dストローク®」を導入しています。

美容医療初心者でも受けやすい価格なのも、うれしいポイントです。

DAZZY（デイジー）クリニック

デイジークリニックは、「安全で満足度の高い医療」を提供しています。

最新の技術を取り入れるだけでなく、患者の希望や悩みに寄り添ったカウンセリングで人気のクリニックです。

オンラインでの無料カウンセリングや無料診断を行っているため、忙しい女性でも通いやすいのもうれしいポイントです。

眉毛、唇、ほくろ、アイライン、ヘアラインのアートメイクが可能で、高いデザイン力と豊富なカラーから好みのアートメイクを選ぶことができます。

湘南美容クリニック

SBC湘南美容クリニックのアートメイクは、予算に応じてアーティスト、トップアーティスト、トップトレーナーの3種類から選択できます。

予算を抑えたい方はアーティスト、デザインや技術にこだわりたい方はトップトレーナーと、施術者の技術力が選べます。

4D技法や3Dストローク技法、男性症例など施術を受ける前に症例写真も数多くチェックできるため、仕上がりのイメージもわきやすいでしょう。

エルムクリニック

エルムクリニックは、シミやしわ治療、アートメイク、スキンケアを中心とした美容皮膚科専門クリニックです。

全国に8院展開しており、6万人を超える施術実績があります。

エルムクリニックのアートメイクは、立体的で自然な仕上がりです。

少しずつ色を入れて定着させるため、他人に気付かれないようなナチュラルで高いクオリティの技術を提供します。

GLOW（グロウ）クリニック

グロウクリニックは、圧倒的なデザイン力と高い技術力が人気です。

多くのデザインを提案できるため、月に1,000件近くもの予約や問い合わせがあります。

お客様の黄金比と理想のデザインをマッチングするまで、しっかりとカウンセリングを行います。

料金は施術方法にかかわらず一律で分かりやすく表記されており、アートメイク初心者でも安心です。

AISクリニック

AISクリニックは、医療レーザー脱毛とオーガニックアートメイクをおこなっているビューティークリニックです。

自然な仕上がりを追求した「オーガニック4Dアートメイク」を採用しており、眉毛、唇、アイラインのアートメイクがあります。

オーダーメイドで理想的な美しい形を実現しており、モニター価格の用意もあるため、リーズナブルに施術を受けたい方におすすめです。

アートメイク施術とMRI検査に関するよくある質問

最後に、アートメイク施術をしていてMRI検査を受ける場合に、疑問や不安を抱きやすいポイントを2つ紹介します。

アートメイク施術を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

施術直後でもMRI検査は受けられる？

アートメイクの施術直後でも、緊急性があればMRI検査を受けることができます。

しかし、アートメイクの施術直後はダウンタイムがあります。

ダウンタイムはアートメイクでダメージを受けた皮膚が完治するまでの時間であり、個人差はありますが1週間ほどかかります。

万が一、アートメイクの施術直後にMRI検査を受けなければならない場合は、必ず病院に相談しましょう。

MRI検査はどんなときに受けるの？

MRI検査は、頭から足先まで、さまざまな部位の疾患を診断する際におこなわれます。

また、X線CT検査や超音波検査で病気の疑いがある場合に、より詳しく診断する際にも用いられる検査です。

例えば、脳の病気では腫瘍、脳梗塞など頭部の血管を見るため、腹部の病気では肝臓、腎臓、すい臓など臓器の様子を見るためにおこなわれます。

病気の診断後も、変化や範囲を確認する際に使用することがあります。

まとめ

アートメイクの施術を受けていても、インクの種類によってはMRI検査を受けることができます。

行政機関が認定したインクを使い、安全面に配慮している美容クリニックでアートメイクをすれば、MRI検査を受けなければならない場合でも安心です。

医師や看護師が施術を行わないサロンでアートメイクをすると、インクの品質が悪い可能性があり、金属の含有量が多くMRI検査を受けられないことがあります。

安全面を考慮すると、美容クリニックでアートメイクの施術をすることが大切です。

MRI検査を受ける際のリスクを軽減したい方は、アートメイクを受ける美容クリニックを慎重に選びましょう。

※本記事の情報は2022年4月時点のものです。
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